2023年
年末の掛け軸
2023年12月07日
今年もあとわずかになりました。学内もクリスマスの飾りで彩られ、先日はクリスマスツリーの点火式も行われました。多摩センターにも毎年恒例のイルミネーションが施されています。日が短くなり暗くなるのも早くなりましたが、飾りやイルミネーションがあるおかげで少し明るくあたたかく感じるような気がします。
ここ数年この時期になると、以前読んだ本に登場した掛け軸が思い出されます。私自身、掛け軸といえば床の間に飾られた絵や文字が書かれたものというイメージしかなく、普段の生活の中では全く馴染みのないものでした。それが意図せず作中で様々な掛け軸が登場し、その季節に掛けられる意味を知ることになり、とても興味を惹かれました。その中で目を引いたのが「先今年無事芽出度千秋楽」(まずはこんねんぶじ めでたくせんしゅうらく)と書かれた掛け軸でした。お話の中では12月に掛けられるもので、意味は"平穏に一年を終え、千秋楽を迎えて誠におめでたい"というような一年を締めくくる言葉だそうです。本を読んだのがちょうど年末だったこともあり、今年も一年を終えられただけでめでたいと言われているようで、とても穏やかな気持ちになったのを覚えています。なので今年も一年を振り返るような時期になり、改めてこの言葉が思い出されたのでした。年末まであとわずか、まだまだなにかと慌ただしい時期ですが、皆さんも穏やかに新年を迎えられることを願います。(C)
2023年
- 年末の掛け軸(2023年12月07日)
- 初心者(2023年11月23日)
- お宝拝見(2023年11月08日)
- 『エルマーの冒険』(2023年10月06日)
- 「青春18きっぷ」(2023年09月22日)
- 喜びは困難の中にも(2023年09月04日)
- 夏到来(2023年08月10日)
- 面倒くさがり人間(2023年07月27日)
- 「苺ふたたび・・・」(2023年06月30日)
- "苔玉"(2023年06月19日)
- 芍薬をマッサージ(2023年05月25日)
- ビデオとDVD(2023年05月10日)
- 若き日に、本と出会う(2023年04月26日)
- コレクション(2023年03月31日)
- 「#木曜日は本曜日」(2023年02月27日)
- ひな人形のお顔(2023年02月10日)
- コートのかたち (2023年01月24日)
- 年始といえば(2023年01月11日)