「わ・ほ・ん」
もう12月。クリスマスの季節がめぐってきました。クリスマスといえばクリスマス礼拝、そしてその前は・・そう、図書館のクリスマスイベントです。今年は去年にひきつづき「ミニ本づくり」です。今回は和本を作ります。和本というとちょっとなじみがないかもしれませんが、いま図書館の入口展示ケースにも展示してある古典籍も和本です。和本づくりに必要な道具は基本的には糸と針だけ。昨年の洋本作りの時は部品が沢山あったのとは対照的で至ってシンプル。つまり作り方さえ習えば糸と針と紙が数枚あれば「わたしだけの本」が作れてしまうというわけなのです。今回の和本作りも図書館装備関係の会社が考案した手作りキットを使います。
実は今年10月の図書館総合展にこのキットを使った和本作りのコーナーがあって私も体験してきました。すでに穴の開いている表紙と本体ページに、マニュアルの図に従って糸を順番に通していくのですが、初めのうちはどこに糸を通していくのか説明してくださった担当の方に正直なところ、頼りきりでした。しかしついに最後の箇所に針を通し、気づいてみると立派に(?)和本らしくなっていたのには感心感動。部品を貼り忘れたりすることもなくひたすら糸を通していくので、慣れれば大丈夫という感じもしました。それよりも私の場合は針穴に糸を通すところで四苦八苦。糸の先がほつれがちになるのと目の老化のせいで・・・。担当の人もちょっと苦労気味で「若いものを呼んできます!」と立って行ったときはちょっと悲しかったです。この点は若い参加者の皆さんはなんの問題もないでしょう!集中する静かな時間と完成した小さな達成感が得られた楽しいひと時でした。
ぜひ参加してみてください!イベントに参加したらぜひオリジナルの和本も作ってくださいね。なんといっても糸と針だけでできるのですから。(A)