大学生学びのハンドブック : 勉強法がよくわかる! 4訂版

世界思想社編集部編 世界思想社(377.1/D)

大学入学後、戸惑うこともある。大学生活の疑問をはじめ、授業の受け方、レポートやゼミ発表の方法(情報や資料の集め方、大学図書館やパソコンの使い方など)が分かる本である。新入生向けではあるが、2年生以上でも思わぬヒントが見つかるかもしれない。(T)

 

世界中の子どもの権利をまもる30の方法 : だれひとり置き去りにしない!

国際子ども権利センター, 甲斐田万智子編 合同出版(369.4/S)

幼い子どもの被害は、ニュースなどでもたびたび報道されます。子ども自身が権利を知らないために、理不尽な境遇から逃れられないことも多くあるでしょう。子ども自身が知るためには、大人が教えたり行動することも大切なことではないでしょうか。この本は、世界中の子どもの権利を守る30の方法を提案しています。また、関連する「SDGs」も併せて紹介されているので、「SDGs」を通してどのような取り組みがなされているのかも知ることができます。行動を起こす手助けになるのでおすすめです。(C)

 

タネの未来:僕が15歳でタネの会社を起業したわけ

小林宙著 家の光協会(615.2/K)

ジャガイモやニンジンは本体(?)から芽が出るので、恥ずかしながらタネから育てるという認識がなかった。さらに白状すれば、タネなんてお店で買ってきて蒔けばいいのでは、などと浅はかなことを考えていた。そんな私にとってこの本は冒頭から発見の連続。小さなタネは私たちの食料の未来につながっている。「タネを手放すことは未来を手放すこと」という15歳の起業家の思いを受け止めてほしい。 (M)

 

死を招くファッション:服飾とテクノロジーの危険な関係

アリソン・マシューズ・デーヴィッド著 化学同人(589.2/M)

『不思議の国のアリス』に出てくる帽子屋が狂っていたのにはちゃんと根拠があったということにびっくり。最近テレビで見た歴史ドキュメンタリーでもそのことを説明していた。帽子作りというのは危険で過酷な仕事だったのだ。どのようなものだったのかはぜひ本書で確認してほしい。帽子以外にも、素敵なドレスが実は恐ろしい毒まみれ、など、ファッションをめぐる驚きの事実が科学的に説明されている。(M)

 

モアイの白目:目と心の気になる関係

小林洋美著 東京大学出版会(141.2/Ko12)

人の視線を背後から感じたことがありませんか?この本によると100年くらい前、ヒトの目から光線が本当に放出されていると考え、それを感知するための装置を作った人が本当にいたとか。かくも人間は目、視線に対して敏感なのだ。「白目と黒目」「目は心」「目と顔」など目について実にさまざまなテーマが語られ、簡潔で読みやすく発見の多い楽しいエッセイ集となっている。(A)

 

働くわたし

本の雑誌編集部編 本の雑誌社(366.3/H)

14人の女性たちが自分の「仕事」を語る。獣医、ベーグル店店主、校閲者、会社常務と業種も様々。始めるきっかけも成り行きといってもよいくらいの出合いも。しかし今やその苦労も面白さも深く知る、人生の「ベストパートナー」だ。一方で「これしかできないと不安になるかもしれないけれど、何でもできると思うんです。」という言葉に、仕事の主体としての「働くわたし」も感じられる。これから仕事、働くことを考える人におすすめ。(A)