わたしのeyePhone
三宮 麻由子著, 早川書房, 2024年(914.6/Sa66)
幼児期に光を失ったエッセイスト。スマートフォン (iPhone) デビューにより広がった世界とは...著者命名の「シーンレス」から「シーンフル」へ。コロナ禍の苦悩やちょっとした生活の知恵、Siriの珍回答。クスッと笑える話や「なるほど」と参考になることも多々あり。(Y)
何者
朝井 リョウ著, 新潮社, 2012年(913.6/A83)
物語の所々にSNS画面が現れて、少々読みづらい感じもするがすぐに慣れ、就活仲間5人の性格や状況がより詳しくわかるようになっている。『何者』は2013年の直木賞受賞作であるが、ここで取り上げられているSNSは現在でも利用者の自由な発信の場となっている。しかしここでの自分は"本当の自分"なのか⁇ 就活を通して自分の本質を探りながら、キーポイントになっている"裏アカ"にもさり気なくふれる。そして最後にクライマックス!(S)
柳宗民の雑草ノオト
柳 宗民著, 三品 隆司画, 毎日新聞社, 2002年(470.4/Y)
スクールバスの座席から歩道を見ると、舗装のわずかなすき間から「ねこじゃらし」が生えていた。「エノコログサ」という正式名称をこの本に教わった。著者の柳 宗民(やなぎ・むねたみ)先生は1960年代から約30年間、恵泉で園芸を教えてこられた。ユーモアと優しさのある文章からお人柄が偲ばれる。美しい挿画を楽しむエッセイとしても、植物について調べる図鑑としても使える充実の一冊。(N)
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