文化現地実習(2017年度実施)

遠くて近いラテンアメリカ:南米で「アメリカ」のディープな歴史と文化を学ぶ

目的

アメリカ合衆国だけが「アメリカ」ではない! 近現代の世界秩序の成立過程において大きな役割と貢献を果たしてきた「ラテンアメリカ」という地域における歴史・文化の重層性・多様性・混交性を世界史的な視野から理解し、その理解を現地でさらに深めることで私たちが生きる現代世界のあり様と問題を考えるための基礎的知見を身につけます。
研修では、ボリビア多民族国・ペルー共和国の2か国を跨り、スペイン人到来以前の南米に栄えたインカ帝国やプレ・インカのアンデス文明遺跡、ポトシ鉱山をはじめとする植民地時代の痕跡を今なお残す世界遺産都市や教会、博物館、そして現代に生きる先住民族の村などを訪ねます。南米は日本からはちょうど地球の裏側という地理的関係にあって、一般の日本人にとって非常に遠いイメージで捉えられがちですが、一方、そこは世界最大規模の「日系社会」を有する地域でもあります。研修では日本とラテンアメリカ諸国とのその極めて近い関係も学びます。

計画

day 1 成田発
day 2 (アメリカ合衆国経由で)ボリビア・スクレ着
day 3 ボリビア: 世界遺産「スクレの歴史都市」見学(「自由の家」、サン・ミゲール教会、大聖堂、米大陸最古の大学サン・フランシスコ・ハビエル大学など
day 4 ボリビア: タラブコ先住民村訪問
day 5 ボリビア: 世界遺産「ポトシ市街」見学(ポトシ銀山、旧王立造幣局、サン・マルティン教会など)
day 6 ボリビア: ラパス着(ラパス市内見学)
day 7 ボリビア: コパカバーナ、チチカカ湖上「太陽の島」、世界遺産「ティワナク」遺跡見学
day 8 ボリビア: ラパス市内(JICAボリビア事務所にて日本の国際協力に関するレクチャー受講、青年海外協力隊員の活動現場の見学、ラパス日本人会・サン・アンドレス大学生との交流)
day 9 ペルー: クスコ着(世界遺産「クスコ市街」見学(サント・ドミンゴ修道院、サクサイワマン城塞、ケンコー遺跡、タンボマチャイ遺跡など)
day 10 ペルー: 世界遺産「マチュピチュの歴史保護区」見学
day 11 ペルー: リマ着(新市街ミラー・フローレス地区にて現代ペルーの文化を散策)
day 12 ペルー: 世界遺産「リマの歴史地区」見学(大聖堂、サント・ドミンゴ教会、国立人類学考古学歴史学博物館、宗教裁判所博物館、天野博物館など)
day 13 ペルー発
day 14 成田着(現地情勢や参加人数によって変更の可能性あり。)