南北軍事分界線最北端へ
2日目(2月21日)は、束草(ソクチョ)に向かって出発。出発前に7時過ぎに展望台からの日の出を見ました。雲間から顔を出した太陽は感動的でした。まず、ホテル近くの正東津(ジョンドンジン)駅で下車。ここは、韓国で初めて「光州事件」(80年5月に発生した市民による民主化要求の運動)をドラマで扱った『砂時計』(94年放送、韓国現代史を描いた人気ドラマ)の撮影地として大変有名です。私自身もまえから訪れたかった場所であります。束草では、市立博物館、失郷民の村(1950年朝鮮戦争の被害を逃れて避難してきた北朝鮮地域からの人々の定着村)を訪問しました。ここでは、名物アバイスンデを食べました。アバイとは日本海に近い北朝鮮地域のお爺さんを意味する方言であり、その人々が生活のためにイカを利用して作ったスンデが有名で、美味しかったです。午後には、南北の軍事分界線の東部戦線の最北端にある高城(コソン)統一展望台を訪れました。向こうにみえる北朝鮮の有名な金剛山(クムガンサン)(標高1,638m)を見ながら、朝鮮半島の南北分断を直に感じて、自然と身が引き締まりました。その後、DMZ(非武装地帯:用語説明参照)博物館を見学しました。2日目の宿泊は、DMZ生命平和村で、理事長である鄭誠憲さんのお話を伺ったが、「市民」とは?「平和」とは?など大変心に響くお話でした。
(平和学研究科修士1年 Y.S.)

