国際社会学科李泳采准教授の監訳・解説した『韓国・独裁のための時代』が刊行されました

2015年12月02日

■書籍名
『韓国・独裁のための時代 -朴正煕「維新」が今よみがえる』

■編著
韓洪九 著, 李泳采 監訳・解説, 佐相洋子 訳
四六判 / 296ページ / 並製
予価:2,800円 + 税
ISBN978-4-7791-2149-4 C0036
彩流社、2015年12月

内容紹介
2013年4月セウォル号沈没事件、1980年5月光州虐殺事件など、韓国社会の構造的暴力はなぜ起き続けているのか。

韓国現代史の《闇の歴史》から現政権の闇の政治構造が明らかになる。
朴槿惠(パク・クネ)現大統領の父で日本とも深い関わりのある朴正煕(パクチョンヒ)大統領の独裁政治をくわしく振り返ることで、現政権の起源を理解する。韓国でもっとも影響力ある知識人で、現代歴史研究家、平和運動家・韓洪九氏が、2012年1月から2013年6月までハンギョレ新聞紙上で連載したコラムをもとに今進行中の韓国のダイナミックな歴史を日本人向け にわかりやすく解説、訳出した本。

目次
第1章 憲法の上に立つ人
維新前夜、1971年の大韓民国
朴正熙と日本─維新の精神的なルーツ
金大中拉致事件
緊急措置と民青学連
人革党再建委事件
大統領狙撃ミスと陸英修女史の死
張俊河の疑問死

第2章 タブー、抵抗、傷心
タブーの時代と「青年文化」
女工哀史
東一紡績労働組合の人糞事件
記者らの覚醒、自由言論実践宣言
「無等山のターザン」の悲劇

第3章 維新の社会史
祖国「軍隊化」の陰
ベトナム派兵が残したもの
基地村浄化運動
維新のもう一つの名、セマウル運動

第4章 維新体制の崩壊
10・26の序曲、YH事件
釜馬抗争、火の手が上がる
1979.10.26運命の日
光州、その荘厳なる敗北

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