「バナナペーパーづくりが教えてくれる持続可能な暮らし方 9/3、月曜日」インドネシア短期フィールドスタディ活動報告⑦
2018年09月10日
みなさん、サラマッパギー!!
インドネシアFSの8日目。私たちはバリ島のデンパサールから車で約2時間のクララ・ランという地域にある、グリーンマンズ・バナナペーパー・スタジオでワークショップを行ってきました。成瀬さんという日本人の方がバナナペーパー・スタジオを立ち上げたところで、バナナペーパーを作り始めてから今年で約20年目になります。他には若いインドネシア人スタッフが働いていて、訪ねた日には10人ほどのスタッフがバナナペーパー作りをしていました。今回わたし達は、バナナの茎がどのようにペーパーになるのかを学び、実際にバナナペーパーをつくり、それをウコンで絞り染めする作業をしてきました。
まず驚いたのは、バナナ茎を切る所からペーパーを作っていたことです。バナナの根は土の中で繋がっていて、茎は1年で4メートルほどの高さに成長します。普段日本にいると、バナナは食べ物というイメージしかありません。でも、東南アジアでは、バナナをお供え物として使用したり、それ以外にも食べたり布にしたり紙にしたり影絵の台にしたりと、さまざまな用途や加工の仕方がある有用植物なのです。バナナを食用として大量に輸出するためにプランテーションでつくるのではなく、自生したバナナの茎からペーパーを作るなど、ひとつのものから多様な用途で暮らしに活用することは、エコで持続可能な社会づくりに繋がっていくとがわかりました。バナナペーパーの存在は、バナナのもつ可能性を私たちに教えてくれるのです。ぜひ、もっといろんな人に知ってもらいたいと思いました。
(国際社会学科4年、亀川理紗子)