「タイ・カンボジア短期FS」のブログを更新しました。【2月8日】「村の小学校に行き、感じた伝えたいこととサムロム村」

2019年02月12日

シェムリアップ2日目は、農村部にあるサンバー小学校を訪問しました。この小学校の生徒数は男の子92人、女の子123人、全体で215人の子ども達が在籍しています。

9時~11時の2時間という短い時間でしたが、子ども達に日本のことを少しだけ学んでもらいました。学校に着いたら子ども達が民踊と国家を歌って歓迎してくれたので、私達からは『きらきら星』を日本語とクメール語で歌いました。その後は日本についてのクイズをして、日本の国旗、日本の花、日本語を当ててもらうクイズをしました。当たった子には折り紙で作ったメダルを渡しました。とても喜んでくれました。

サンバー小学校は総合学習という、国語、算数、簡単な社会と理科を、午前は1年生、3年生、5年生に2時間、午後は2年生、4年生、6年生に2時間教えているそうです。なので日本では当たり前に存在する情操教育という体育、美術、音楽という心を豊かにする教育が削がれています。音楽の授業は教えられる先生がいないため、私たち日本人は自然とドレミを知っているけど、カンボジアの子どもたちはドレミを知りません。カンボジアで先生が少ないのは、40年前に起きたポルポト時代の内戦が原因で知識人や先生達ご殺されてしまっているためです。こうした教育面に対する内戦がもたらした傷、損害は大きいことを実感しました。ようやく最近、体育の授業が義務化されているそうで、教本を配布して、子どもたちが体を動かし健康的になる事を目指しています。

そこで私たちは、ドレミ体操、ドミソ音当てクイズをリコーダーを使って行いました。ドレミを知らない子ども達に音階を教えることが目的です。このドレミ体操とクイズは、教える側の私たちでも難しかったので、子どもと一緒に夢中になってしまいました。

次は、大縄の時間。ここで私たちが驚いたのは、子どもは意外にもとても上手だったことです。以前したことがあったのかは分かりませんが、とても上手く跳ぶので驚きました。その後は、ボール運びレースをしました。これは運動会並みに盛り上がりがありました。簡単なので、子どもたちも飲み込みが早く、楽しんでくれたようです。最後の自由時間は、それぞれが校庭のあちこちに広がって子どもたちとシャボン玉や大縄などで交流しました。

同行してくれた教育省のネイさんという方に、『私達のような旅行者、トラベラーが子ども達に出来ることは何でしょうか』という質問をしたところ、ネイさんは『短い合間にカンボジアの子ども達の笑顔、発展してない建物、道をあなた達は確認した。日本に帰ったら家族や友人に伝えてまた遊びにきて欲しい。それと一緒に、またカンボジアにとっていい考え、方法を連れてきてほしい』とおっしゃっていました。なので私がここで伝えたいのは、子どもたちの太陽のような笑顔をこれから先無くしたくないということ。そのためには、充分な知識を身につけ子どもがしたいこと、それは仕事でも遊びでも生活でも何でもいいです。子ども達がしたいと思ったことを出来る環境をつくるために私たちに何ができるか一緒に考えていって欲しいということです。

カンボジアの子どもたちは絵本が大好きです。ですがカンボジアの絵本には仏教っぽく、可愛らしいものではありません。それに本の数もとても少ないです。なので寄付された外国の絵本で、字が読めなくても絵を見て物語を楽しんでいると聞きました。これを聞いて、私は今、好きな絵本を持ってきて子どもたちに見せたかったと後悔しました。これを読んだ人がカンボジアの子どもたちに会う機会があるのなら、ぜひ絵本を持っていってほしいと思います。子ども達の笑顔のために。子ども達の未来のために。

午後はサムロム村を訪問しました。のんびりと牛車に乗って村を散策しました。牛車は初体験だったので面白かったです。村のいろいろなところに行きましたが、ひとつにお寺があります。昔は寺子屋として使われていたそうですが、現在は食料に困っていたらお寺に行けばご飯をもらえたり、悩みをお坊さんに話すことが出来る村の救済施設の役割も果たしています。カンボジアの農村の雰囲気を味わえるとてもいい所でした。

(国際社会学科1年/内山未夢、中山かれん)

なお、タイ・カンボジア短期フィールドスタディ(FS)の様子はFacebookでも
実況中継していますので、ご覧ください。

また、本学は「国際性」の分野で2年連続首都圏女子大1位、「学生の留学比率」で全国女子大2位(全大学中11位)の評価をいただいています。アジアや欧米で本学が実施する多彩な海外プログラムについてはこちらでご覧になれます。

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