「地球環境ソーラー台帳プロジェクト」のその後と三鷹市の環境活動表彰
2023年02月24日
恵泉女学園大学の学生5人が、一般社団法人「多摩市循環型エネルギー協会」と一緒にコロナ禍でもできる環境プロジェクトとして行ったのが、2021年「地球環境ソーラー台帳プロジェクト」です。
一般公開されているグーグルアースの映像から、参加学生たちは、多摩市内にある家屋でどれくらい太陽光パネルが設置されているのかを丁寧に調べ上げたのです。
それまで多摩市が把握していたパネルの出力合計は1.666kW。しかし、このプロジェクトでは、実際には総計7.275kWの太陽光パネルがあることを確認。実際に設置されていた太陽光パネルは、多摩市が把握していたものの4倍強もあったことを、エビデンスを集めることで証明したのです。この結果、参加学生たちは、多摩市から環境表彰を受けるに至りました。
さて、恵泉の学生たちが関わったこのプロジェクトに興味を持ってくれたのが、東京都立三鷹中等教育学校の2年生の生徒さんたちです。「探求」の授業の一環として、恵泉の参加学生からやり方を教わると、それを三鷹市に応用。その結果、三鷹市における太陽光パネルの設置件数は2164棟で、三鷹市内に設置された太陽光パネルだけでも総出力11.109キロワットあることを割り出したのです。
調査結果は三鷹市に報告され、このたび「先導的な環境活動」として表彰されました。
今回の表彰のお知らせは大学生たちにとっても大きな喜びです。
恵泉の学生たちが蒔いた種が様々な場所で、様々な形となって花開く。
小さな活動が、波紋を生み、未来を変えることができたからです。