福島を想うプロジェクト@恵泉で、「超自然の大地」の先行上映を行いました

2013年09月20日

2013年8月3日(土)、南野キャンパスに於いて、福島を想うプロジェクト@恵泉~ふくしまを・みる・たべる~(共催「福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク」)を開催しました。

  • ドキュメンタリー「超自然の大地」先行上映会
  • 福島の有機農家と監督のトーク
  • 福島の有機農産物マルシェ
  • オーガニックカフェ

「超自然の大地」は、2011年4月から福島の有機農家に密着して、撮影を開始したドキュメンタリー映画で、今も制作途上、2014年の夏完成予定です。アメリカ在住の日本人監督梶野純子氏とエド・コジアスキー氏は3年目の福島の撮影のために来日し、7月には梶野監督の故郷長野で先行上映会が開催されました。その話を知った澤登早苗教授が、ぜひ恵泉でも先行上映会を開催しようと提案し、アメリカへ帰国する直前に、急遽上映会を行うことになりました。
当日は、監督とのトーク、福島の有機農産物の販売のために、この映画にもたびたび登場する「福島県有機農業ネットワーク」の根本洸一さん(前会長、南相馬市小高区在住)と大内督さん(二本松市在住)がかけつけてくださいました。生産者である根本さんや大内さんと一緒に、お話を伺いながら農産物を販売した学生たち、非常に貴重な体験になったことと思います。

なお、「超自然の大地」上映会開催に関心のある方は、下記までお問い合わせください。
恵泉女学園大学 園芸教育室(菊地)電話:042-376-8634、E-mail:engei@keisen.ac.jp 

福島の有機農家と学生による農産物販売
福島の有機農家と学生による農産物販売

梶野監督、エド・コジアスキー監督
梶野監督、エド・コジアスキー監督

川島学長(右)の挨拶もありました。関係者一同はい、チーズ!
川島学長(右)の挨拶もありました。関係者一同はい、チーズ!

【福島を想うプロジェクト@恵泉とは、

福島第一原子力発電所の事故による深刻な影響に苦しむ農家の方々と、なんらかの方法で支え合っていきたい、恵泉でできる事は何か?教育農場でタネから野菜を育てることを実践している恵泉の学生なら、春になっても田畑を耕せない、タネをまけない、自分が作ったものを安心して食べてもらえない苦しみを想像する力があるだろう...だからこそできることをはじめよう、という恵泉女学園大学の学生・教職員有志の想いからはじまった活動です。

最初の活動は、東日本大震災直後の2011年5月。福島の有機農業者の話を伺うトークセッションと福島産有機農産物の販売でした。その後も恵泉祭、スプフェスなどイベント等を通じて福島産農産物を販売したり、福島の現状を知らせる活動を続けています。

最近では2013年8月に、南野キャンパスで、原発事故後も福島で農業に励む有機農家の姿を追い続けている、制作中のドキュメンタリー映画「超自然の大地」の先行上映会を開催しました。当日は、来日中の映画監督と映画に登場する有機農業者らにも来ていただき、トークセッションや、福島産有機農産物の販売も行いました。

原発事故から二年半、この間の農家の方々の悩み苦しみながらのたゆまぬ努力と、大学研究者等との共働の結果、土壌中の放射性物質は粘土等に吸着され、多くの作物には移行していない事が明らかになりつつあります。それでも生産者は今も出荷前検査を継続しており、毎回「不検出」の調査結果とともに野菜が出荷されています。】

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