稲本万里子教授が京都文化博物館で講演しました

2019年09月15日

9月1日、京都文化博物館にて、稲本万里子教授(日本美術史)による、ICOM京都大会開催記念、京都新聞創刊140年記念、東京富士美術館所蔵「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ」展の記念講演会「AIとVRによる源氏絵の研究と鑑賞」がおこなわれました。源氏絵(『源氏物語』を主題とする絵画)を研究している稲本教授は、東京工業大学と共同で、この展覧会に出品される岩佐派「源氏物語図屏風」の高精細画像を使って、灯明で見る「源氏物語図屏風」のVRを作っています。

当日は、なぜ源氏絵研究にAIによる顔認識、くずし字解読を導入したのか、なぜ当時の灯りで見る「源氏物語図屏風」のVRや『源氏物語』の主人公・光源氏の邸宅である六条院のVRを制作するに至ったのか講演し、参加者にVRを体験してもらいました。講演会のようすは、京都新聞アート&イベント情報ことしるべに掲載されています。

「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ」展は、8月25日から9月29日まで京都文化博物館でおこなわれています。展覧会場では、実際の作品の横に、ディスプレイ版が展示されています。

9月2日から4日まで開催されたICOM(国際博物館会議)京都大会のミュージアムフェアでも、東京富士美術館のブースの一画を借りて、灯明で見る「源氏物語図屏風」のVRデモンストレーションがおこなわれました。灯明の揺らぎと金箔が反射の再現に、来場者からは驚きの声があがっていました。

本学の日本語日本文化学科では、『源氏物語』や源氏絵について学ぶことができます。
日本語日本文化学科授業紹介

稲本教授の研究は、文科省科学研究費の研究成果の一部です。
KAKEN

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