園芸の効用について考えてみましょう! 人間環境学科

2009年10月28日
 投稿者:樋口 幸男
 ゼミ/授業名:樋口ゼミ

人間社会学部の授業ゼミ紹介第1段として、今日は私、樋口ゼミの活動内容を紹介させていただきます!

私のゼミでは、園芸に関することでしたら大抵のことが研究テーマになりえますが、皆さんは園芸と聞いてどんなことを想像されますか?

園芸ですから、まず、植物をしっかり栽培する技術を身につけることが大切ですよね。ゼミ生たちは、「園芸概論」で栽培の理論を学んだり、「生活園芸 II」の実習で栽培の技術を学んだりしますが、ゼミではさらに高度な園芸の技術を学びます。その一つがハンギングバスケット製作です。毎年5月末に行われるスプリングフェステイバルでは、私たちが作ったハンギングバスケットは写真のようにモニュメントとしてキャンパスを飾ります。自分で言うのもなんですが、なかなか素晴らしい作品でしょ!?

しっかりした栽培技術が身に付いたら、次は園芸を地域社会における人間関係の構築や環境の改善などに活かす工夫について考えていきます。具体的には、コミュニティーガーデン、屋上緑化、ビオトープなどですが、今回は現在の4年生が卒論で取り組んでいるテーマの一つをご紹介しましょう。

園芸作業にはストレス解消効果があると考えられていますが、そのことについて、だ液アミラーゼモニターという測定器を用いて研究している学生がいます。

だ液アミラーゼモニターとは、ストレスが高まると交感神経の活動が盛んになって、だ液中のアミラーゼという酵素の分泌量が増加することから、だ液中のアミラーゼの数値からストレスの程度を把握する、というものですが、これを使って園芸作業のストレス解消効果を明らかにできないか、と考えているのです。

結果は乞うご期待!ということで、またの機会にお話させていただくことにして、私も実際にこの機械を使ってみましたので写真をご覧ください。この数値が61を超えるとストレス度はかなり高いということなのですが、授業終了後の私の数値は・・・な、な、なんと85!!
それだけ真剣に授業に取り組んでいた、ということですね(笑)

長くなってしまいましたが、人間環境学科の園芸についてもっと知りたい方は11月7日、8日の多摩フェスティバルに是非いらしてくださいね!
お待ちしています!!

ゼミ生とハンギングバスケット

だ液アミラーゼモニター

担当教員:樋口 幸男

私は園芸を担当していますが、植物について勉強すればするほど、あまりに巧妙な植物のメカニズムに気づかされ、なぜここまで進化してこられたのかという不思議が増すばかりです。植物に限らず、園芸を通して生命の素晴らしさを勉強し、皆さん自身もかけがえのない生命であることを認識してください。

樋口 幸男