恵泉では、1年次にゼミが始まります。これを「教養基礎演習」と呼び、わたしが所属している人文学部では、学科を横断して様々な科目が開かれています。学科横断なので、いつもと違う学生と一緒に勉強ができる強みがあります。違う考え方を持つ学生と学ぶことは新しい発見となります。
わたしのこの演習では、周りにある様々な「表現」に触れます。表現とは、決して堅苦しい難しいものではありません。身近にたくさんあるものです。ここでの表現とは、人が他者に向けて意見・感情など、何か訴えたいものを発信しているものをとらえます。新たに見つけた「表現」に対して、今度はわたしたちが感じたことを言葉として発信していきます。これもまた「表現」なのです。こうして互いに言葉を発信していくことで、人は交流もしていくのだと思います。
「表現」と人との「交流」という、一見何の関係のないようなものの関わりが見える素敵な演習だと思います。
恵泉女学園大学 人文学部 文化学科1年
山口 真璃