2010年1月x日
新年最初の顔合わせ。12月に提出された卒論の最終審査である口述試験の予行演習を兼ねた発表会であり、4年生と3年生の合同ゼミである。
「(卒論を)50枚も書けるかどうか不安」と3年生。
「大丈夫!私も書けたから」と一斉に答える4年生。
S:卒論を書き終えてどうだった?
「達成感はある」(きっぱり)「だけど、早くから着手していればもっといいものが書けた。3年生は早くテーマを決めて本を読んだり、調査に行ったりしてほしい」
S:私も皆が3年のうちからそう言い続けていたけどね(苦笑い)
「いま読み返すと、こういうことも書けばよかった、こんなことも調べたかった、と思う」
S:それも成長したということじゃないかな? テーマはどうやって決めた?
「身近な所に環境を考えるテーマがいっぱいある。私はペットボトルを題材にしたから考察しやすかった」「地方から東京に出てきたとき、街が明るくて電気の消費量がハンパじゃないと思ったことから」「バイトしている店で捨てられる食べ物を目にしたのがきっかけ」「私もバイト先のレストランが割りばしの使用をやめたことから。割りばし(問題)は深いよ」「あれこれ迷ったけど、けっきょく最初に自分が追求したいと思った環境と経済の両立という問題に戻った。書いてわかったのは、本当に言いたかったこと、考えたかったことしか言葉にできないということ」
S:恵泉で学んで自分が成長したと思うところは?
「ニュースに自然と耳を傾けるようになった」「気に留めずにいたことに気づくようになった。遊ぶための海岸ではなく、ゴミが漂着している海岸が見えるようになった」「ニュージーランドFSで環境意識の高い人に会い、自分ももっと考えて行動しなきゃと思うようになった」「環境について身近に感じられるようになった」「今までは知らないことはべつに知らなくていいや、と思っていたけど、卒論のために『環境報告書』を読んでいたら、知らなければならないことはたくさんある、無駄な知識ってないなあと思うようになった」「はじめは、なんで人間環境学科だけ卒論が必修なんだ!と思っていたけど、書いてよかった。みんなが助けてくれたから。一人では書けなかった」照れた周りのゼミ生たちから「なぁに言ってるの、私だって助けてもらったよ」と突っ込みあり。