「日本人はなぜ『すみません』というのか」「大学生とブランド品」「『まもなく』と『すぐ』の違い」「『かわいい』ということばの使いかた」「男女の仕事と役割」「夫婦同姓?別姓?」・・・。これらは留学生が授業の中で調査、発表したテーマです。
日本事情の授業では、日本の情報を知識として学んでいくのではなく、留学生自身が疑問に感じたことを調査していきます。文献で調べた後、実際に日本人にアンケートを取ったり、インタビューをしたりして、進めていきます。単に、結果をまとめるのではなく、なぜそうなのか、どのような背景があるのかをじっくり考えていきます。そのプロセスで、留学生たちはコミュニケーション能力を磨いていきます。また、調査方法、プレゼンテーションの手法なども学びます。
各クラスの優秀プレゼンテーションは、プレゼンテーション大会で順位を競います。日本人学生もプレゼンテーション大会に会場審査員として参加し、発表から多くの発見をしているようです。
授業の最初は自信をもてなかった留学生も、調査を進めていくと顔つきが変わっていきます。また、「日本って/日本人って・・・」という先入観で決めつけるのではなく、様々な方面から物事を見ることができるようになるようです。留学生から発せられる疑問、指摘に、担当者も多くのことを学んでいる刺激的な授業です。