澤登ゼミでは、毎年1月下旬に2年~4年生のゼミ生全員で昼食会を行っています。メニューは毎年、永山にある自然食レストラン「シルフレイ」のお弁当と姉妹店「ナチュランド」のケーキ。なぜ、毎年、同じところのお弁当とケーキかというと、それはここのお弁当やケーキがとても美味しいこと。加えて、長年に渡って、環境負荷をできるだけかけない栽培方法で頑張っている農家の生産物を用いて、女性が働きやすい職場環境を整えながらお店を続けてきた代表の想い、つくり手の想いを学生たちに知ってもらいたいからです。生きることは食べること、澤登ゼミでは、生きる基本である食、その食を育む農業に注目し、本来あるべき農業の姿や、農業・園芸と私たちの暮らしとの関係、そして持続可能な社会のあり方について考えています。
ゼミ生は、キャンス内のキッチンガーデンで野菜を栽培したり、南青山にある子育てセンター「あい・ぽーと」で「親子有機野菜教室」のアシスタントをしたり、スプリングフェスティバルや多摩フェスで農場ツアーやオーガニック・ショップ(カフェ)を開いたり、授業以外の活動も多く、実践を通して学ぶ機会がたくさんあります。中には、国内だけでは物足りず、海外に学びに出た学生もいます。英語は単なる道具、頭が柔らかいうちにやっておこうといつも言っています。
こんな私に対する、ゼミ生の反応は、というと、「先生は晴れ女。そして、いつも忙しそう・・かな?」。3年続いた文部科学省の特色ある大学教育プログラム(特色GP)も今月末で終了。来年度は、「いつも忙しそう・・」という汚名を返上し、1カ月に2-3回は、学生たちと一緒にお昼をゆっくり食べたり、学生主導のお弁当の日に参加したいものです。