身近な親子や家族の問題を読み解く 人間環境学科

2010年04月12日
 投稿者:大日向 雅美
 ゼミ/授業名:大日向ゼミ

大日向ゼミでは、主に女性の生き方や家族問題・親子関係等を中心に、新聞・雑誌・本を読みあい、皆でディスカッションをしています。

2年ゼミでは、この領域で今、どんなことが話題となっているのか、毎回、新聞の切り抜きを持ち寄っています。同じテーマでも、新聞によって切り口が異なることを発見し、身近な親子や家族の問題を読み解くうちに、国の施策の動向や政治・経済の問題へと関心が拡がっていきます。3年ゼミでは、文献の多読乱読を薦めています。とにかく読むことです。その内に、一人ひとりが卒論で取り組みたいテーマが見つかっていきます。この過程で、関心を持ったことをどのように深め、まとめていくかについても、学びを深めていきます。そして、卒論。4年間の恵泉での学びの集大成として、各自がその人らしいユニークなテーマを見つけ、まとめあげていく様子は、とてもすばらしいものです。若い人の限りない可能性を間近にみることができ、指導教員としてこれ以上の喜びはありません。

大日向ゼミが扱うテーマは、必ずしも正解はありません。一人ひとりが、簡単には答えの見つからないテーマにじっくりと取り組み、悩み、考え、皆で議論しあう楽しさを経験する場となることを願っています。それが大学での知との出会いではないかとも思います。

担当教員:大日向 雅美

家族関係や親子問題を心理学の視点から研究しています。科目名は「心理女性学」や「子供の発達」です。大学では、視野を広く持って知識を蓄え、それを自分の足下の問題に当てはめて考える力を身につけてほしいと願っています。家族や親子問題を学ぶことは、そうした力を養う適切な学問ではないかと思います。

大日向 雅美