大日向ゼミでは、主に女性の生き方や家族問題・親子関係等を中心に、新聞・雑誌・本を読みあい、皆でディスカッションをしています。
2年ゼミでは、この領域で今、どんなことが話題となっているのか、毎回、新聞の切り抜きを持ち寄っています。同じテーマでも、新聞によって切り口が異なることを発見し、身近な親子や家族の問題を読み解くうちに、国の施策の動向や政治・経済の問題へと関心が拡がっていきます。3年ゼミでは、文献の多読乱読を薦めています。とにかく読むことです。その内に、一人ひとりが卒論で取り組みたいテーマが見つかっていきます。この過程で、関心を持ったことをどのように深め、まとめていくかについても、学びを深めていきます。そして、卒論。4年間の恵泉での学びの集大成として、各自がその人らしいユニークなテーマを見つけ、まとめあげていく様子は、とてもすばらしいものです。若い人の限りない可能性を間近にみることができ、指導教員としてこれ以上の喜びはありません。
大日向ゼミが扱うテーマは、必ずしも正解はありません。一人ひとりが、簡単には答えの見つからないテーマにじっくりと取り組み、悩み、考え、皆で議論しあう楽しさを経験する場となることを願っています。それが大学での知との出会いではないかとも思います。