地球にやさしい、ピートモスを使わない育苗用土の開発! 人間環境学科

2010年07月06日
 投稿者:樋口幸男
 ゼミ/授業名:樋口ゼミ

皆さん、こんにちは。
人間環境学科の樋口です。
今日は私のゼミ生の卒論テーマを一つご紹介します。

それは、「地球にやさしい育苗用土の開発」です。本学では、ガーデニングも買ってきた花付き苗を植えて「はい、おしまい!」というのではなく、タネまきからはじめることにこだわっているのですが、その時問題になるのが育苗用土です。

市販の育苗用土にはピートモスという資材が使われているのですが、これは湿原に植物の遺体が腐らずに堆積したものなので、ピートモスを採取・利用することは、地球温暖化の観点からすると大きな問題があるのです。ピートモスは用土として利用すると、やがて分解されて二酸化炭素を出してしまいますからね。

そこで、ピートモスを使わない育苗用土はできないものかと、3人のゼミ生が卒論で取り組んでいるのですが、もう少しでピートモスを使った育苗用土を越えるものができそうです!3人の卒論実験の成果にどうぞご期待ください!!

生育調査中のゼミ生

担当教員:樋口幸男

私は園芸を担当していますが、植物について勉強すればするほど、あまりに巧妙な植物のメカニズムに気づかされ、なぜここまで進化してこられたのかという不思議が増すばかりです。植物に限らず、園芸を通して生命の素晴らしさを勉強し、皆さん自身もかけがえのない生命であることを認識してください。

樋口幸男