市民団体の運営する果樹園が、多摩市内の公園にあります。3年生は、そこでの栽培ボランテイアを通して、自分たちにできる地域貢献について考えています。 4年生は、卒業論文の仕上げに力を注いでいます。
多摩市内の鶴牧西公園の一角に、多摩市の委託を受けた市民団体が、4つのグループに分かれて運営している「果樹の森」と呼ばれる市民果樹園があります。 38種類の果樹約350本を植栽された園地で、3年生を中心に学生有志のグループは、市民団体の方と一緒に今年の5月から栽培ボランティアとして活動しています。 モデル果樹園を造るため市民とともに園内を整備するなかで、美しい景観を作り、おいしい果物を収穫するために、メンバーの高齢化に対応できる管理方法を模索しています。 この市民果樹園でのボランテイア活動を通して、地域の人々との交流を図り、学生たちは徐々に活動的になってきました。
4年生は卒業論文の作成に追い込みをかけてます。各自のテーマは生産園芸学の分野よりも社会園芸学の領域、つまり、暮らしのなかの園芸における生産行動、生産物の利用、 それらの行為や産物が人間にもたらす直接的・間接的効果。または、それらを媒体とした人芸関係などを多く取り上げています。特に、文化、教育、環境、経済、心身の健康、 歴史など「どのように人間と園芸がかかわっているのか?」という視点をもつ「社会園芸学」の領域がテーマになっています。