文化学科2年高濱ゼミでは、「新書を読む」というテーマで学習しています。 前半は決められた新書を読んで発表し、後半は各自好きな新書で発表することになっています。 好きな新書といっても「文化史に関わりのあるもの」と但し書きがつくのですが、この但し書き、拡大解釈がいくらでもできるので、本当にテーマは自由です。
私の場合は、新潮社で出版されている原田実著の『もののけの正体』を読み、鬼の変遷について発表しました。
この本では題名通り様々なもののけが紹介されているのですが、その中で私の心を掴んだのは鬼でした。
鬼は、初めは人を食う鬼として恐怖の対象でしたが、次第に現代の日本人が持つ、角があってトラのパンツを履いていて、
金棒を持っているという鬼のイメージになって娯楽の対象になっていきます。
そうやって、鬼の恐怖を克服するためにどんどんキャラクター化していって、最後は『うる星やつら』のラムちゃんまでいってしまったなんてところは、
ゼミのみんなに紹介しなくてはと思いました。ただ、ラムちゃんを知らない人が多く...。
最後のオチが不発だったような気もするけど、おおむね発表はうまくいきました。
こんな感じで割とゆるゆると発表をして、質問やコメントをしてといったゼミです。