人間環境学科1年生の宮内ゼミでは、小野路の里山をテーマに取り組んでおります。 多摩キャンパスは多摩市の南端に位置しており、キャンパス南側の道路を挟んで向こう側は町田市の小野路という地区になります。 秋学期は、「生活園芸の畑は、町田市だったんだ!」とびっくりするところから始まりました。 その教育農場のある谷を下っていくと、夏にはたくさんのホタルが見られる谷戸(尾根と尾根の間に入り組んだ幅の狭い谷のこと)にたどり着きます。 谷戸の周りには雑木林が広がっているほか、竹林やスギ植林なども点在しています。
ゼミでは4つのグループに分かれ、それぞれ休耕水田、雑木林、スギ植林、竹林について調べております。 谷のぬかるみに足を取られたり、雑木林の急斜面で滑ったり、一度行ったはずの竹林にたどり着けなかったりと、最初はおっかなびっくりでした。 でも、何回も歩いているうちに、地図と実際の地形との関係や、日当たりの違いや人手の入り具合によって生えている植物が異なることなども少しずつ見えてくるようになりました。 ゼミの後半では、日本の里山では今どんな問題が生じているのか? 小野路の里山は今どのような状況にあり、今後どのようにしていくべきなのか? ということをみんなで考えていきます。
来年からは、ゼミという枠に限られない、「里地里山活動」というものが本格的に始動します。すでに今年の春にシイタケ(写真参照)の'ほだ木'づくりなどを行いましたが、来春からは休耕水田を復活させる田んぼづくりも始まります。 詳しい情報は@Kに流しますので、興味のある方はぜひご参加ください。