恵泉からアジアの海へ ~海の野郎どもと一緒に~ 歴史文化学科

2010年12月23日
 投稿者:文化学科3年 大場彩香・渡邊幸希
 ゼミ/授業名:杉山圭以子ゼミ

<毎週月曜日の3限目、私たちは海に出ます>

一体何をしているのか?『東インド会社とアジアの海』という本を使ってみんなで勉強しています。この本は、アジア海域を中心に交易ネットワークを築き、様々なモノを交流させ、変化させていく"海の野郎ども"が主人公の、世界の繋がりについて勉強できる本です。国際化が進み、国という枠組みの中だけでは物事が考えられなくなっている今、"海"に目を向けることで現代世界の仕組みと成り立ちを学び、世界が「どこも孤立していない」ことを学ぶ。そのために私たちは海の野郎どもと航海するのです。

<「卒論」を意識して>

三年生の秋学期、就職活動が本格化してきています。そこで12月13日の授業では、4年生の先輩をお招きし「卒業論文」についてお話していただきました。私たちがやるべきことはもちろん就活だけではなく、そろそろ卒論も意識しなければならないのです。先輩は、「卒論は自分の四年間の記録であり、研究を進めていく中で自分研究になっていた」とおっしゃっていました。お話をうかがい、卒論を書くことの意味を再確認しました。ちなみに、この先輩は「テディベア職人」(写真の机上に先輩手作りの作品があります)。

<学生から社会人への階段>

先日テキストで「長崎」にたどりついたことから、「長崎ぶらぶら節」という映画を見ました。その流れで先生が長崎の"桃カステラ"を用意して下さった12月20日、またまたゲストにお越しいただきました。恵泉を卒業後、現在はJBグループ(C&Cビジネスサービス株式会社)で人事・採用全般を担当されている社会人の先輩です(写真の通り、ネックレスがお似合い)。学生時代のこと、就職活動のこと、卒業してから現在に至るまでのお話をしていただきました。内定獲得を目指すだけではなく、実際に就職してからのビジョンもしっかり見据えなければいけないことに気付かされました。

大場彩香・渡邉幸希

担当教員:杉山圭以子

学びの場は、いつも出会いの場。学年を越え、年齢を越え、人がつながることをこのゼミでは大事にしています。4月に皆と出会い、9月にインド洋からはじまった「海の世界史」、師走のこの月に長崎まできました。物流、交流、流行と「流れる」事象から世界をキャッチする若い学生たちに明日の未来を託します。

杉山圭以子