私たち林ゼミは、一冊の冊子を作ることを目標として、短歌や俳句、詩の創作を日々行っています。豊かな感性と広い視野を養うため、文芸に関わる様々な場を進んで体験するのがこのゼミの特色です。
今年の5月21日には、世田谷パブリックシアターで開催された詩の朗読会「いのちを詠う―日本の現代詩から―」に私たち学生も足を運びました。また同じ月の28日の本学のスプリングフェスティバルでは、ケータイ川柳の公開審査のお手伝いもさせて頂きました。
前者の朗読会は、今年3月の東北関東大震災からの復興支援を目的としたチャリティーのイベントで、竹下景子さんや仲村トオルさん、南果歩さんなど人気役者さんたちが出演します。林先生が詩篇を選ばれ会場では解説もされました。また自作詩も朗読なさいました。谷川俊太郎さんや小池昌代さんなど、現代詩人の作品の中から「生きる」ということをテーマにした詩作品が数多く登場し、朗読中に会場から涙を流す人が少なくありませんでした。
狂言役者として有名な野村萬斎さんが司会をつとめられたこの朗読会には、大勢の方々が来場下さっていました。それこそ老若男女問わず、でしたが、出演者の皆さんの心をこめた朗読に、会場全体が一つになっていた気がします。詩の力と素晴らしさを改めて実感できた、素晴らしい120分間でした。
今年のケータイ川柳のテーマは「マジすか!?」です。川柳作家のやすみりえさんをお招きして、千数百ある応募作品の中から選ばれた川柳を、スプリングフェスティバルにて解説付きで発表されました。
あいにくの雨の中で開催された公開審査でしたが、ユニークながらも奥の深い川柳作品の紹介に、会場全体から常に笑い声が絶えず、アットホームで楽しいひと時を過ごせました。
今月初めには先生と学生達みんなで懇親会を持ち、ゼミ全体がより親密になれた気がします。来月の冊子の製本に向けて、文芸創作に更に精を出して行きたいです。