3年の伊藤ゼミでは西洋美術について学んでいます。春学期は、各自学生が好きな画家について調べたり、その画家の作品を他のものと比較したりと、書籍に書いてあることだけではなく自分なりの結論を見つけることを目標に学習しました。また、秋学期の授業に備えて書籍を批判的に読むという夏休みの宿題もあり、まさか大学で夏休みの宿題が出るとはと思いつつも今までより有意義な夏休みになりました。秋学期では、卒論を見据えたテーマについて各自調べることが主な課題になります。自らテーマを設定し、調査を行うという作業です。
ゼミは学生の発表が中心ですが、教室にこもりきりというわけではありません。美術は本物を自分の目で見るということが大切です。これまで、江戸東京博物館の「ヴェネツィア」展やサントリー美術館の「夢に挑む、コレクションの軌跡」展を見学しました。ゼミ生も6人と少人数ですが、少人数ならではの小回りのきいたゼミとなっています。
ただ眺めるだけの美術鑑賞から、ちょっと考える美術鑑賞へ。美術作品には1作品ごとに描かれた背景、物語があります。考える美術鑑賞ができる人には、1作品約1500円の映画より、約100作品2000円の美術館のほうがお得かもしれません。ゼミでの勉強は大変ですが、より美術館がお得になった感じがします。