当然のことですが、教員は学生にさまざまな学びの機会をもってもらいたいと思っています。このところ心理学専修の齋藤ゼミ、喜田ゼミでは、教員の人脈を頼って就職支援にも通じるような学びの機会を、「卒業生と語ろう!」と題して設定しました。すなわち、心理ゼミの卒業生に本学に来てもらい、学生時代の学び、就職活動、卒業後の社会で働くことなどについて話してもらい、在学生と語り合ってもらうという企画です。内容は、以下の通りです。
2012年9月:鍼灸師になっている先輩。卒業後専門学校へ進学し、3年間どっぷり東洋医学に浸かって国家試験を通って免許を取得。専門学校、免許取得と仕事内容、家庭との両立のことなど。
12月:介護職に就いている2人の先輩と医療秘書として医療事務に携わる1人の先輩の、学生時代の学びや準備、現勤務との関わり、仕事の内容など。
2013年1月:リクルート勤務の先輩。転職と転職後の様子。次への心構えや準備について。
準備に際しては、テクニカルな事よりも、自分の力を信じることが重要だということなどの話。
そして12月には、卒業生ではありませんが、メークについての指導も受けています。この時にはメーク技術よりも日々の生活の過ごし方、心構えなどに及ぶ話でした。
卒業生に来てもらって語り合うということは他の先生もなさっていますが、社会に出てから経験する情況やそれに向けて留意するとよいことなど、教員からの話よりも先輩からの話は身近なものとして心に響くようです。したがって、そうした学びに教員が付け加えることは、どう生きていきたいか、人生で何が大切かなどの生き方に対する考え方だと思っています。そしてそれは自分の意識化が大切になります。そのために、大学時代にきちんと学ぶのです。とりわけ心理学は、そうした学びが多いと思います。人は皆、それほど多くの経験が出来るわけではありません。貴重な話を聴き、質問等などでやり取りをすることで学ぶことも経験として積み上げ、人として豊かになっていくのではないかと考えています。だから、このような機会を作っています!