2013年5月18日土曜日、歴史文化学科の教員と1年生で富岡製糸場に行きました。
今年1月に世界遺産に推薦されており、来年6月に登録されるかどうかが決まるということで、歴史文化学科の中心科目の一つである世界遺産を実地に学ぼうというのが目的でした。
8時にバス2台で出発し、18時半解散と1日楽しく過ごしました。
事前に教養基礎演習(1年ゼミ)の時間を使って、「世界遺産学」の講師である山内先生の講義を聞き、世界遺産登録の手続きや訪問先の概要を学びました。現地では、ボランティアの方の案内で富岡製糸場の施設を見学したのち、東繭倉庫で群馬県の世界遺産課長松浦さんの講義も受けました。そこでは、建物にみられる技術や当時の絹産業の重要性などを学びました。当時の技術の粋を集めた建築はどれも興味深いものでした。
午後は富岡製糸場と併せて世界遺産に推薦されている田島弥平旧宅を見学しました。養蚕に適するよう、風通しを第一に考案された建築からは、蚕飼育に賭けた人々の思いを感じとることができました。また、同時代に生糸生産その他の多くの近代産業形成に貢献した渋沢栄一の生誕地も訪問しました。
今回のツアーを組んでくれ、当日も添乗員として活躍してくれた高橋さんは、恵泉を2012年3月に卒業した元学生でした。社会人としての先輩の姿は、1年生にも刺激になったことと思います。お世話になったすべての方に深く感謝いたします。
(歴史文化学科 荒又美陽)