『文化現地研修I』の授業風景 歴史文化学科

2014年06月12日
 投稿者:川戸れい子
 ゼミ/授業名:文化現地研修I

『文化現地研修I』の授業です。『○○演習』という名前ではないけれど、ゼミ形式でやっているので載せることにしました。
2014年度実施予定の『文化現地研修』(行き先はドイツ!)の事前授業で、訪れる予定の都市について分担して調べ、発表します。
この研修は当初、夏に実施の予定でしたが、夏は費用がかかるので、2~3月に変更になりました。先生から「寒いぞ!」と脅かされています(防寒着買わなくちゃ・・・)。
予定のコースはドイツを北から南へ縦断。7都市を訪れます。ハンブルク、リューベック、リューネブルク、ブラウンシュヴァイク(名前がカッコイイ!?)、ヴュルツブルク、ミュンヘン、アウクスブルク(よくアウグスブルグと書かれるけど、これが正しいんだそうです)。

今日はヴュルツブルクの発表です。

F:まず、基礎データから。州はバイエルン州で、人口は133,800人、ミュンヘン、ニュルンベルク、アウクスブルクに次いで、州4番目の規模です。マイン渓谷の中流域に位置し、市域はマイン川両岸に広がっています。次に歴史ですが、742年に聖ボニファティウスがヴュルツブルク司教領を設置し・・・、16世紀後半には魔女狩りの中心地の一つとなりました。・・・1814年、バイエルン王国に併合。1945年、第二次世界大戦が終わった時、街は完全に破壊されていました。1991年にICEが乗り入れました。

H:ドイツ観光街道の代表的存在であるロマンチック街道の起点として、またフランケンワインの集積地として知られています。

・・・

先生:ではオーディエンスの皆さん、質問をどうぞ。

M:ICEが乗り入れたとありますが、それまで電車が走っていなかったということですか?

F&H:そう書いてあったんで・・・

先生:鉄道は通っていましたよ。ICEの走る地域が拡大したのです。

I:ロマンチック街道って何ですか?

H:中世の街並みなど、見どころを結んで観光コースにしています。

K:古城街道とかもあるよね。

先生:起点があれば終点もある筈ですね。終点はどこでしょう?

F&H:ちょっと待って下さいね。えーっとフュッセンです。

先生:地図で確認しましょう。

・・・

と、いうふうに話は尽きません。

担当教員:川戸れい子

私の専門は近現代ドイツの小説ですが、小説の読み方にもいろいろあって、人間や社会の様々な面、例えば、20世紀初めのドイツ人は、アジア人など自分と異なる人種や民族をどう見ていたのかなどを探ることができます。背景にある社会や歴史について知ると、小説はもっと面白い。面白いことしましょう。

川戸れい子