多摩市農業委員会の方々との交流会 社会園芸学科

2014年06月30日
 投稿者:澤登ゼミ 4年 西川しおり
 ゼミ/授業名:澤登ゼミ

6月26日午後、多摩市農業委員会の方々8名と多摩市市民経済部経済観光課の担当者が恵泉の教育農場を視察に来られました。これは、多摩市の経済観光課(農業委員会事務局)の計らいによって実現しました。

南野キャンパスを出て、前庭花壇、ハーブガーデン、ガラス温室をとおって、教育農場に行き、南野キャンパスに戻って意見交流会を行いました。近くに住んでいてもキャンパスの中に入ったのは初めてということで、恵泉の畑や花壇などにとても興味を持ってくださり、畑の様子を熱心に見ておられました。中には有機栽培を行っている生産者もいて、病気も出すに立派なキュウリがなっているとお褒めの言葉をいただきました。また、7月初めの開かれる「せいせき朝顔市」に出展するために学生らが育てている朝顔もみていただきました。

意見交流会では、カフェのコーヒーや紅茶を飲みながら、多摩市を中心とした農業のこれからや耕作放棄地の活用方法、小学生などの園芸体験・食育などについて、農業委員会の方と私たち澤登ゼミの大学院生と学部4年生とで意見交換をし、充実した時間を過ごすことができました。

意見交換会の中で、農家の方が「農業は『農地』が行うのではなく、『農家(人)』が行うのです」と言われた言葉がとても印象的でした。私は、参加された農業委員の農家の方のもとでアルバイトをさせていただいたことがあり、少子高齢化が進む日本では、これからの農業は私たちの世代が背負っていかなくてはならないということを強く思うとともに、農家の方と、周りの私たち消費者との交流が大切だと感じました。

東京と「農業」というイメージはあまり結びつかない人が多いのではないかと思いますが、周りをよく見てみると住宅街の中にも畑があり、市民の方の憩いの場にもなっています。恵泉は地元多摩市の方々と農業・園芸などを通してたくさんの交流の場をいただいている、そしてそれをさらに広げていける可能性を持っていると強く感じました。

担当教員:澤登 早苗

あなたは普段何を食べていますか。その食べ物が、どこで誰によって、どのように作られているのか知っていますか。園芸をキーワードに、持続可能な農業のあり方、人と植物の関わり、持続可能な社会のあり方について等々、実際に作物を育てながら一緒に考えていきましょう。

澤登 早苗