岩村4年ゼミは9月に福井県の敦賀を訪れました。なぜこの地を訪れたのかと言うと、ゼミで杉原千畝の生涯について勉強していたからです。杉原千畝の「命のビザ」によって救われた約6000人ものユダヤ人が、シベリア鉄道を横断して敦賀に着きました。そしてこの地から世界各地へと逃げたのです。敦賀には小さなムゼウムがあります。そこの展示物は命や人道について考えさせられるものでした。
ゼミの時に見ていたビデオの証言以外に、当時のユダヤ人が上陸した時の敦賀の人々の証言を知ることができました。驚いたことに、ムゼウムには「命のビザ」によって助かったユダヤ人の子孫が訪れているのです。「何も知らずに訪れた子孫が、館内で上映されている映像を見て自分の祖父と気づいた」という話を聞き、杉原千畝の「命のビザ」が現在まで続いていることを実感することができました。
敦賀の帰りに京都に寄り観光もしました。清水寺及び八坂神社周辺を散策し日本の歴史文化を学びました。時間の都合もあり、あまり多くのものは見ることはできませんでしたが、限られた時間のなかで充実したゼミ旅行ができました。