「自由の女神」の前で授業?!―4年間のゼミ+αで学べる恵泉の徹底した少人数教育とは― 国際社会学科
2017年06月05日
ゼミ/授業名:漆畑ゼミ
恵泉は学生数1000人前後の小さな大学で、教員1人あたりの学生数は22人です。少人数教育こそ恵泉の教育の特長だといえます。教員と学生の距離がとても近く、アットホームな雰囲気の中で、学生はどんなことでもすぐ教員に相談できます。
恵泉は面倒見のよい大学です。このことは、学生をしっかりと勉強させる大学ということでもあります。「入学後生徒を伸ばしてくれる女子大、全国4位」、関東圏では津田塾大に次ぐ2位と評価されているのはこのような理由からなのです。
少人数教育といったら、ゼミ(演習)です。ゼミでは先生による講義とは異なり、学生が主人公になって発表資料を作り、プレゼンテーションやディスカッションを行います。恵泉のゼミは1年次から始まります。そして、4年間のゼミの集大成として卒業論文などの卒業課題を提出してもらいます。
▲「自由の女神」で授業しました!
恵泉には、ゼミのほかにも、「ゼミ的な少人数授業」がたくさんあります。たとえば、短期フィールドスタディ(短期FS)。これはいわば社会見学の海外バージョンですが、私は10人ぐらいの学生をアメリカに引率し、夏休みの約10日間かけて移民問題を学ぶスタディ・ツアーを実施してきました。この短期FSは、単にスタディ・ツアーに参加するだけのプログラムではありません。参加する学生は、春学期の半年間、事前学習のクラスでアメリカについて丁寧に学ぶことができます。また、帰国後の秋学期には振り返りの授業があり、報告書の執筆と作成、発表会でのプレゼンテーション、学園祭でのポスター展示を行うのです。
恵泉では4年間のゼミに加えて、FSなどの「ゼミ的な少人数授業」に参加する学生がめずらしくありません。このような徹底した少人数教育だからこそ、恵泉は「入学後生徒を伸ばしてくれる女子大 全国4位」という社会的評価を受けているのです。
担当教員:漆畑智靖
私の専門は国際政治学です。特に対外政策(外交政策)がどのように決まるのか、理論的に研究する対外政策分析という分野が専門です。また、アメリカ政治も研究しています。近年は主にアメリカ保守主義運動の研究に取り組んでいます。16年度の大統領選で言えば、「ドナルド・トランプとは何者か?」を解明したいと思っています。
漆畑智靖