「源氏物語絵巻」「燕子花図屏風」見学 日本語日本文化学科
2018年05月28日
投稿者:3年嶋中あゆりさん
ゼミ/授業名:3年稲本ゼミ
私たちは、5月4日に授業の一環として、3年ゼミと日本美術史特講で取り上げられた「源氏物語絵巻」と尾形光琳の「燕子花図屏風」を見るために、「詩歌と物語のかたち」展開催中の五島美術館と、「光琳と乾山」展開催中の根津美術館へ行ってきました。
どちらも著名な作品であることから、大勢の人が見に来ていました。特に、五島美術館で展示された「源氏物語絵巻」の鈴虫第一段、鈴虫第二段、夕霧段、御法段は、なかなか行列が進まず、展示されている絵巻を見終わるまでに20分近くかかりました。
大変でしたが、それでも引率の稲本万里子先生や同じ授業を履修している友人と行くことで、授業で教わった内容や鵜呑みにしてはいけない情報、作品を見る上でのポイントやマナーなどを確認し、普段展覧会を見に来ている時とはまた違った感覚で作品を見ることができました。作品を見て知って終わりではなく、そこから制作当時のどのような意図や事情を読み取れるかなど、作品の深いところまで目を向けることができて、とても有意義な時間になりました。
担当教員:稲本 万里子
現在の研究テーマはふたつ。ひとつは、平安時代の末に後白河院によって制作された絵巻群が、どのような意図をもって作られたのか、政治的な意味を探ること。もうひとつは、平安時代の「源氏物語絵巻」から現代の『あさきゆめみし』まで、数多く描かれた『源氏物語』の絵、すなわち源氏絵の作品研究と、源氏絵の展開を明らかにすることです。そのために、源氏絵の画像データベースを作成中。写真は桃山時代の源氏絵です。