株式会社ベネッセホールディング訪問 日本語日本文化学科

2019年12月25日
 ゼミ/授業名:教養基礎演習

12月5日、「教養基礎演習Ⅱ」講義のフィールドトリップとして、多摩センターにある株式会社ベネッセホールディングを訪問しました。ベネッセは、岡山市で小学校の教員をしていた福武哲彦が1955年に創業した「福武書店」がルーツで、幾多の困難を乗り越えながら、通信添削講座「進研ゼミ」を中心に発展し、今では、中国・台湾を中心とする海外教育事業、ベルリッツの語学事業、介護・保育事業も加わる教育・生活産業のトップ企業に成長しました。今回訪問したベネッセコーポレーション東京ビルは1994年に建設され、サンリオピューロランドとともに、多摩センターを象徴する建物で、パリの彫刻家ニキ・ド・サンファルの彫刻がフォサードに飾られ、最上階にあるプラネタリウムは市民に公開されています。今回は、ベネッセコーポレーション総務部の渡辺部長と森田様に各フロアーをご案内いただき、そのあと、会議室で、ベネッセコーポレーションの歴史や事業内容のお話しを質疑を交え聞かせていただきました。以下は、参加した履修学生の感想です。

今回、ベネッセに実際に訪問したことで、イメージが大きく変わりました。ベネッセと聞くと、進研ゼミが真っ先に思い浮かびますが、他にも幅広く事業をされていることを知りました。また、進研ゼミが6回の失敗を通して、どのように通信教育で成功したのかというお話や、現在の通信教育の欠点である続かないという点をどのようにカバーしていくのかというお話が聞けたことがとても面白かったです。今後、ベネッセは着眼点をどこに置き、事業の幅を広げていくのか興味を持ちました。

(EC・大矢理乃)

今回、ベネッセを見学させていただき、今までは進研ゼミなどの知育に関する会社だと思っていたので、福祉事業や海外事業を行っていることを知りました。社内見学では、どの階もきれいで、特にデジタル学習開発の階は、緑が多くリラックスできるような雰囲気づくりがされていて、働きやすい環境が徹底されているなと感じました。私たちの年代では、「福武書店」という社名には馴染みがないのですが、新たな「Benesse」という社名にこめられた意図を実現していて凄いと思いました。

(JL・鈴木綾乃)

ベネッセに見学に行き、会社とは何か、どんなことをするのかを直接見て、自分が思っていたイメージと違っていた。一番印象的だったのは、Wi-Fiにつなげていたら、どこでも働けることである。スマホが普及することによって、ワークスタイルが変わり、会議する場所を自由に選べることが出来る。また、ベネッセは、教育関係だけでなく、アートや介護事業などさまざまな分野に取り組んでいることは、見学するまで知らなかった。ベネッセに見学しに行って、自分は何を磨くべきかを考える機会になってよかった。

(IS・レイエス・クリスティーナ)

今回、初めてベネッセの中を見させていただき、フロアごとに部屋のイメージが変わることが、とても工夫されていて面白いなと思いました。「全て年齢の人に対してサービス」という言葉がとても印象に残っていて、私も今後その気持ちを忘れずに、生活していこうと思いました。Benesseという会社の名前にも、しっかり意味が込められていて素敵だなと思いました。

(JL・田上結香)

企業訪問に行き、日本で誰もが知る会社ベネッセの企業としての強みを知ることができた。また、海外展開や教育分野において、同じ分野の企業に差をつけるために、いかにして独自の事業を行うことが大切なのかが分かった。

(IS・山本瞳)

有名な企業を訪問することによって、企業の成長のためにどのような工夫をしてきたのか、とても貴重な話を聞くことができました。最初は、小さかった会社が何度も危機を乗り越え、今では、今後の日本を予想し介護関係まで手がける大きな会社になったということに、とても企業の工夫や企業を維持する難しさが感じられました。また、ベネッセは、女性が活躍する企業であるということを聞いて、授業で学ぶ女性の就業力と関連づけることができました。従業員全員が働きやすい環境をつくるための工夫など、学ぶことが多くて良い経験になりました。

(EC・川口真凛)

同じ多摩センター駅にあるベネッセに、私は初めての企業訪問をしました。ベネッセは、赤ペン先生や進研ゼミ、しまじろうなど教育分野に特化しているイメージが私の中にありました。しかし、実際、訪問してお話を伺ってみると、教育以外の介護や現代アートの事業を行っていることを知り驚きました。事業拡大を視野に入れるために社名を変更するなど、様々な方面から物事を捉えて考えることの大切さを改めて考えることが出来ました。この訪問は、私の中で将来のことを考える第一歩となりました。

(IS・高橋まひろ)

授業として、ベネッセコーポレーション会社を見学させていただきました。進研ゼミなどで知っていたのですが、実際に会社に訪問させていただいて、社風や会社の事業内容など多くのことが聞けました。進研ゼミの取り組みが多くの情報を分析し、一人一人どのような対策・勉強方法が良いかという貴重な話がたくさん聞けて、とても良かったと思います。ベネッセのマーケッティングについて知ることができてよかったです。

(IS・阿部宏子)

今回、企業訪問をして、社会人として働くということはどういうことなのか、企業の雰囲気を知ることができました。また、女性が6割とほかの企業に比べてとても多い印象を受けました。障がい者の雇用も多いと聞き、私もこのような環境で働きたいと思いました。最後にお話しされていた、就活において会社の相性があるということも、数年後の自分にとても役立つお話を聞くことができてよかったです。

(JL・金井春菜)

私は、ベネッセを訪問して、様々な視点から物事を考えることを大切にする会社だと感じました。また、男女格差がないことも魅力的だと思いました。私も就職する際には、女性も活躍できる会社を志望したいと思います。そして、教育だけでなく福祉や海外事業など色々な事業を展開していて、「ベネッセ」という会社名が関係していることが分かり、奥が深いと感じました。そして、誠実さがあるか見抜くという話を聞いて、その場しのぎでとりつくろっても意味がないと分かりました。いつ何時でも、思いやり、マナーをしっかり守れる人でありたいです。

(IS・疋田千夏)

ベネッセは通信教育のイメージしかなかったが、会社名にこだわらず多方面に事業展開していることを知れたことで、ベネッセのイメージが変わった。個人的に父が転勤のある職業をしており私自身が職業を決めるときの基準の一つとなるため、詳しく知ることができた。
プラネタリウムなど子供たちが触れるきっかけがあることでより身近に感じられる会社づくりをされていることがわかった。

(EC・田中美咲)

今回、Benesse東京本部を見学して感じたことは、私は、Benesseとともに成長してきたと言っても過言ではない。なぜかといえば、幼い頃、しまじろうの人形を抱きながら、「こどもチャレンジ」のビデオを見て、小学校は進研ゼミを受講し、高校では「東京個別指導学院」で学んでいた。当然、進研ゼミの個人情報が流出した事件の際には、お詫びのクオカードもいただいた。Benesseの教育理念は、「よく生きる」である。多くのグループ会社が、この理念のもと、サステイナブルな社会を進めており、「自然とアート、建築の共生」「発達障がいがある子ども支援」などを行っている話を聞き、営利追及のみを行っているわけではないことに感銘した。会社は、働いてお金をもらう場所ではあるが、自分の仕事が社会的な貢献になることは喜びでもある。今後の大学の学びのなかで、社会的な貢献を意識した働き方についても考えていくいい機会になった。

(JL・浅里優希)

今回、ベネッセコーポレーションを訪問したことで、会社についてのイメージが見につきました。デジタル事業を中心としたオフィスは、空間が広く、ディスカッションする空間がたくさんあります。全体的に、とても憧れる仕事の場、雰囲気でした。また、紙教材を中心とするオフィスは、一見学校の教員室のようなイメージだったけれど、教育に力を尽くす社員の姿を見て尊敬する気持ちが湧きました。一階のコラボスペースも、すごく気に入った場所でした。私は、今回の体験から、自分が将来入りたい会社のイメージを考えることができました。そして、自分が知っていた会社の情報は、かなり足りないということをとても感じました。今後の就職活動にとっても、もっと勉強することが必要であると思い、また、アドバイスとしてもらった就職活動の際に、その会社との相性が重要だと学びました。

(EC・三浦慧)

担当教員:青木 良和

経営学の基礎的な知識を学びながら、俯瞰的に全体の状況を把握する「鳥の目」、現場に近づいて状況を把握する「虫の目」、素早く、時代や社会の流れを読み取る「魚の目」という三つの多様な観点で、激しく動く経済環境の変化をとらえながら、会社とは何か、企業が持続するためにどういう条件が必要なのかを考えていきます。

青木 良和