奥多摩ゼミ合宿 社会園芸学科
2020年01月17日
投稿者:社会園芸学科3年H・T
ゼミ/授業名:3年・4年ゼミ
篠田ゼミでは、9月2日から4日にかけて、奥多摩でゼミ合宿を行いました。宿泊先は篠田ゼミでいままで何度もお世話になっている山鳩山荘です。初日は3年・4年生それぞれの卒論について発表を行い、2日目は多摩川のラフティング体験やわさび田見学をしました。
2日目のラフティングは合宿シーズンということもあり、私たち以外にも他大学のゼミで訪れている団体がいました。多摩川の水はこの時期でも冷たく、ウエットスーツを着て川下りや川への飛び込みもしました。初めてラフティング体験をしたということもあり、最初は怖かったですが自分から水に飛び込んだりしてとても楽しむことができました。
その後、わさび田を見学しました。奥多摩でわさびを育てている井草長雄さんたちの説明を受けながら渓谷にあるわさび田を見て回りました。見学したわさび田はわさび作りに欠かせない水を多摩川から一から引いてきて、石積み、田面を作りわさびを育てていました。水通しをよくするため傾度があるわさび田での作業は機械が入れず、すべて人の手によるもので、わさび作りの難しさを物語っていました。見学後、わさびをお土産にもらい夕食にわさびご飯を食べました。卸した少量のわさびに鰹節と醤油をかけるとご飯が進み、とても美味しくいただきました。
3日目は山鳩山荘の原島俊二さん(奥多摩町観光協会長)に奥多摩の実態・観光についてお話を伺いました。奥多摩の観光客は年々増えていて、特に外国人観光客が増えているそうです。それに伴い外国人向けのツアーが増えましたが、この山奥なのでインフラ・交通の便の改善が必要と考えられます。
今回のゼミ合宿では観光客・外国人と地元の地域の人との関係性や、この奥多摩だけでなく他地域でも地域を維持・活性化させていくにはどうしたらよいのか考える良い機会となりました。
追記
今回、9月に奥多摩のわさび田を見学させていただいた場所は、10月に発生した台風19号の影響でわさび田3分の2が石垣が崩れわさびが流され大きな被害が出ました。現在復旧に取り掛かっていますが、井草さん以外の奥多摩のわさび田も被害は大きく、全滅する田もあったそうです。高齢の方の中にはわさび田を続けていくことに困難を感じておられる方もいるそうです。
担当教員:篠田 真理子
環境問題をどうやって解決するかと考えた時、大きく分けて二つの方向性があります。科学技術によって問題の解決を図る(地球温暖化の原因となる二酸化炭素を技術的に処理する等)という方向と、現代の社会の方向性を変えていく(持続可能で多様な人々や生き物と共生していく社会を目指す等)という方向です。後者の立場から科学技術と環境問題の関係を見つめつつ、望ましい社会に変えていく方法を歴史と現在から考察していきます。