2021年11月18日
「1」「5」から、「武器」としての英語へ 英語コミュニケーション学科
2021年11月18日
ゼミ/授業名:桃井ゼミ
現在の私は「英語コミュニケーション学科」の教員ですが、元々、写真家として、ドキュメンタリー作家として、世界140カ国を訪れ、様々な社会問題の現場【紛争、戦争、環境破壊、飢餓など】を取材してきました。
これらの経験を基に、今「世界はどのように動いているのか?」「地球はどのような状況にあるのか?」を学生たちに伝えています。それが私の担当する「表現力実践講座」や「国際情勢論」などの授業要旨です。
グローバル化した現在の世界では、国や人種、文化や歴史の違いを越えた高度なコミュニケーション能力が求められています。そうした能力の獲得を目指した恵泉の「英語コミュニケーション学科」では、「英語」+「コミュニケーション」というキーワードで、多彩な経歴を持つ教員が、きめの細かい教育を実践しています。
私が担当するこのブログでは、世界の取材の現場で多様な人々と出会い、交流を重ねた経験から見えてきた「コミュニケーション」を改めて考察します。
多読で英語力を上げよう(インプット仮説) 英語コミュニケーション学科
2021年11月18日
ゼミ/授業名:越智ゼミ
2021年度の2年生越智ゼミでは、ゼミ受講生の第二言語学習経験と第二言語習得研究を結び付けて学習しています。本日のテーマはKrashenのインプット仮説(Krashen, 1985)です。インプット仮説とはKrashenが提唱した5つの仮説の中で最も有名で重要な主張です。Krashenによると人が言語を習得するためには、学習者が現在身につけている言語能力より少し高いレベルのインプット(理解可能なインプット;i+1)を与える必要があるとしました。インプットが学習において必要条件なのは間違いありませんが、十分条件なのかは議論の余地があり、次回はその点について学んでいきたいと思います。
ちなみに、恵泉の1,2年の必修英語の授業ではこのKrashenのインプット仮説に基づいた多読を授業外の課題として1学期2万~3万語以上読むことを推奨・指導しています。
Reference
Krashen, S. D. (1985). The input hypothesis: Issues and implications. Addison-Wesley Longman Limited.