稲刈りを行いました! 社会園芸学科

2021年12月03日
 投稿者:社会園芸学科2年 阿部瑞希
 ゼミ/授業名:社会園芸学科

 恵泉女学園大学社会園芸学科では、近隣の田んぼをお借りして稲を育てています。
先日、稲刈りを行いました。学生からの報告です。

 今回私は田植えの時から参加していたので、初めて自分が植えた稲を刈るという経験をしました。田植えの時の田んぼの状態はあまりいい状態とは言えませんでした。水が少なすぎて足が何度も埋まり、次の日には筋肉痛になるくらい足を使った記憶があります。逆に稲刈りの日は一部を除いて水が殆どなかったので、安心して刈りに専念できました。

 一年生の時に稲刈りのみを体験したので、稲刈りに参加するのは今回が2回目でした。濡れた藁で稲を束ねるというスキルがとても上達しました。

 稲刈りには恵泉関係者の他にも地域に住んでいる方や、そのお孫さんも参加をしてくれていました。小さな体と同じぐらいの大きさの稲の束を肩に担いで、稲を干す場所まで持ってきてくれました。あんなに小さいのにすごい力持ちなんだなあとびっくりしました。

 田植えの時にも感じたことですが、他の人たちと協力をしてボランティア活動をすることはとても楽しかったです。今後もそういった活動に積極的に参加していきたいなと思います。

 水田作業は恵泉里地里山活動の一環として取り組んでいます。本活動は、2010年に地域の自然保護活動に取り組んでいる「NPO法人みどりのゆび」からのお声がけをきっかけに、地主さんと町田市、そして地域の方々のご協力のもと継続してきました。活動は、恵泉の教育農場がある谷を10分ほど下った町田市小野路の谷戸と、これに隣接する斜面地で、里山景観の保全、学生の体験学習、地域の方々との交流等を主な目的として実施しています。谷戸では、毎年苗代づくりから始まり、うるち米ともち米の田んぼ1枚ずつあわせて300㎡ほどで、田植えから稲刈りまで行っています。例年であれば、田植えと稲刈りは社会園芸学科の授業の一環として行っているのですが、昨年と今年は新型コロナの影響で数名の有志学生と教職員、そして地域の方々と一緒に行いました。収穫したお米は、これも例年であれば恵泉祭、収穫感謝礼拝、一本杉公園での餅つき、活動に携わった学生・教職員での食事会などでいただくのですが、ここ2年はこれら行事が行えない状況にあります。

 水田作業が一段落し落葉樹の葉が全て落ちる頃には、隣接する斜面地で雑木林の作業が始まります。毎年、高木を2、3本ずつ伐採し、谷戸の田んぼの日照条件を少しずつ改善しています。水田と雑木林、双方の作業を繰り返していくことで、里山景観が維持されてきたことが実感されます。

担当教員:宮内 泰之

個人の庭から原生林まで、造園学は幅広い緑地空間を研究対象とする分野です。私は主に日本庭園の植栽デザイン、まちのみどり、里山の植物や生態系等をテーマにしています。庭や公園に植物を植え、維持管理していくためには、その植物の性質や本来の姿を知ることが欠かせません。また、植物は昆虫をはじめとする様々な生き物と密接な関係を持って生育しています。そのような植物のあり様を、現地調査を通して明らかにしていきます。

宮内 泰之