2021年度1年生生田ゼミ ゼミだより(4) 英語コミュニケーション学科
2022年02月16日
ゼミ/授業名:生田ゼミ
漫画にみる英語の「ことば遊び」
前回は風刺画を取り上げましたが、今回はやはりゼミ内で扱った英字新聞内の1コマ漫画を紹介します(The Japan News、2021年8月7日付)。ここでは英語の「ことば遊び」がされています。わかりますか?
引っ越し業者らしき2人が家からオルガンを運び出しています。
それを見た家の主が、
"Wait! That's not what I meant when I said I was an organ donor."
(待ってくれ、私が"organ donor"だと言ったのはそういう意味じゃない!)
と叫んでいます。
"donor"は「寄付者・提供者」という意味です。(最近「ドナー」という言葉を聞くことがありませんか?)
問題は"organ"に2つの意味がある、ということです。
1つは上の絵にも描かれている楽器の「オルガン」。そしてもう1つは...。
そう、「臓器」と言う意味です。
つまり"organ donor"は「オルガンを寄付する人」と「臓器提供者」の2通りの解釈ができるのです。家の主が「自分は(ドナー登録をしている)臓器提供者だ」と言ったのを、引っ越し業者は「オルガンを寄付してくれる人」だと解釈したのです。
爆笑するようなジョークではありませんが、このような漫画を見てクスッと笑えたら、皆さんの単語力はなかなかですよ。ゼミでは単語力の大切さをいつも強調しています。
担当教員:生田 裕二
英語教育の中でも、特にライティング指導を中心に研究しています。これまで教育現場で数多くの英文添削をしてきたなかで、学習者の英作文に見られる誤用に一定の傾向があることに興味関心を抱くようになりました。その原因や背景をより深く分析することで、自然な表現ができるような指導を模索しています。また、「ことばと社会」の関係を英語時事表現から研究しています。