豊ヶ丘コミュニティーガーデン ファーマーズデー 社会園芸学科

2022年04月15日
 ゼミ/授業名:社会園芸実践Ⅱ

豊ヶ丘貝取商店街の一角にあるポケットパークにつくり始めた「オーガニック・エディブル・コミュニティガーデン多摩」(緑の環境プラン大賞を受賞)での活動を、「ファーマズ デー」と名付け、月に1回のペースで行っています。春休み中も地域の皆さまと活動を続けていました。3月のファーマーズデーの様子を「社会園芸実践」を履修した学生が報告します。

3月29日(火)、豊ヶ丘貝取商店街のポケットパークにて、地域の方々と春の園芸作業をしました。本来は一週間前に予定していましたが、季節外れの雪のため、この日に延期となりました。

今回行ったのは、ジャガイモの植え付け、野菜のタネまき、野菜や花壇の手入れです。
深さのある大きなプランターには、ジャガイモを植えました。半分に切ったジャガイモを、それぞれ切り口を上と下に向けて、実験を兼ねて植え付けることにしました。参加者の方が、それぞれのジャガイモの向きと位置がわかるよう、暗号のように、その図を竹ラベルに描いてくださいました。どう成長してくるか楽しみです。
小さめの5つのプランターには、アブラナ科(ルッコラ、コカブ、ラディッシュ)とキク科(シュンギク、サニーレタス)の組み合わせになるようにまきました。何日で芽が出ますか、とか間引きの仕方についてとかを菊地先生に尋ねておられ、みなさん関心を持って参加されている印象を受けました。
育てている植物やコンポストのことが、ラベルや看板を立てることによって、ポケットパークに立ち寄る他の方々にもわかるようになり、捨てられるゴミの量が前よりも減った気がしました。手入れされた植物やきれいな花が持つ力を、身をもって感じました。
花壇の花も、もりもりと大きくなって、賑やかになってきています。
これからも、地域のみなさんと成長を見守っていけたらと思います。

次回4月19日は、ジャガイモの芽かき・土寄せ、今回タネをまいた野菜の間引き、花壇の手入れなどを行う予定です。

前回の豊ヶ丘貝取商店街コミュニティガーデンでの活動報告はこちら

深さのある大きなプランターにジャガイモを植えて、ラベルを立てました。
切り口を上に向けたジャガイモを右側に植えたことがわかる図を、参加者の方がラベルに描いてくださいました。
この5つの小さめのプランターは、この活動にいつもご参加いただいている、新都市センター開発株式会社よりご提供いただきました。
花壇の雑草や花がらは、すぐそばに設置したコンポストへ。
もりもり大きくなった花壇の草花。

担当教員:菊地 牧恵

恵泉の学生は「生活園芸」の授業で、自分で食べるものを自分でつくる経験をします。農薬や化学肥料を使わない有機園芸で栽培することで、教育農場には様々な生き物が棲み、豊かな土が育まれています。生き物の多様性、共生、循環について実践を通して学ぶ、教養教育としての生活園芸。様々な学びの土台となる分野です。

菊地 牧恵