花壇づくり~育苗編~ 社会園芸学科

2023年06月28日
 ゼミ/授業名:専門礎演習Ⅰ

社会園芸学科2年生が全員履修する専門基礎演習Ⅰ(ゼミ)では、人と人、人と自然とをつなぐあり方を探求する「社会園芸学」の導入として、環境要因、心理要因の基礎的な測定と評価ができるようになるための分析方法を学びます。それと並行して「人と人、人と自然をつなぐ花壇づくり」を実践しているユニークな授業です。
花壇づくりでは、タネ播きに始まり、当番で水やりをして育苗し、その苗を植え付けます。今回は、4月にタネを播き、5月にポット上げをしたときのことを学生が報告します。

4月11日、タネ播きに先立ち、有志6名で、アフリカンマリーゴールド、ジニア、アゲラタム、センニチコウなどのタネを一人分ずつ包みました。1mm以下のとても小さなタネから大きく指で摘まみやすいタネ、まん丸のモノや細長いモノまで色々なタネがありました。袋を紙で折って作り、その袋の中へ10粒ずつ入れる作業を行ったのですが、特にその中でも小さいタネを数えるのが大変でした。
その後、4月18日に全員でタネ播きを行いました。その日は、黒土、赤玉土、腐葉土、バーミキュライト、発酵鶏糞を混ぜて、育苗用土から作りました。天気のいい日だったので暖かい中、外の空気を感じながら気持ちよく作業することができました。

(Y.M.)

全体の様子
土づくり
土づくり
土づくり

5月30日、4月に播いた苗のポット上げをしました。
まず、ポットに入れる土づくりをしました。材料はタネ播きの時と同様で、これらをプラ舟という大きな容器に入れてよく混ぜます。次にセルトレイからポットに苗を移植します。ポットに少し土を入れて、そこにセルトレイから取り出した苗を入れます。ポットの縁から約1cmのところまで土を入れます。以上がポット上げの作業工程です。
セルトレイから苗を取り出す作業が難しかったです。アフリカンマリーゴールドなど苗が大きいものは葉と土の間が指一本分あったため取り出しやすかったです。しかし、コリウスは苗が小さく、葉と土の間も少ししかなかったため取り出すのが難しく、土が崩れてしまうことがありました。
ポット上げをした後に水やりをしました。その時コリウスの葉の赤やピンクがより鮮やかな色に変化していて驚きました。
育苗した苗は、3週間後に花壇に植えます。花壇のデザインは社会園芸学科2年生が一人ずつ考えたものの中から、投票で選ばれます。どのような花壇になるか楽しみです。

(Y.Y.)

タネ播きのあとは、植え付けまでの間、学生全員が交代で水やり当番に当たりました。平日は毎日、朝夕2回。ノートで前の当番の学生からの情報を引き継ぎながら、苗の様子をよく観察して、その日の苗に最適な水やりをするよう心掛けました。

ポット上げ
ポット上げ
水やり
上級生がデザインした花壇の説明を受ける

春学期2年ゼミの昨年の様子はこちら

担当教員