2013年04月17日
街の中には、たくさんのすきまのような小さな土のある空間があります。それらは小さい故にあまりみんなの興味を引くこともなく、空き缶が転がっていたり煙草の吸い殻が捨ててあったりします。
これらの小さな土の空間は、注意深く見ていくととてもたくさんあることに気がつきます。写真の例は街路樹の足下の直径数十センチメートルから1.5メートルほどの土のある空間です。そこに宿根草を中心に植え小さな庭をつくってみました。今の季節、春の訪れを感じさせてくれる小さな島が商店街の広場の中にぽつぽつと出現しています。
これらの空間は行政の道路課や公園課の所管となっていることが多いのですが、住民が自治体などと協定を結んで委託を受け管理する里親制度やアダプト制度などが各地で広がりつつあり、こんな制度を利用するのもよいでしょう。
「坪庭」など、我々日本人は小さな空間を生かした庭づくりの文化を育ててきました。こんな小さなガーデニングなら誰もが気軽にはじめられるでしょう。そしてその気軽さから、どんどん広がっていくのではないでしょうか。まちの中にたくさんのチャーミングな「すきまガーデン」が生まれることを夢見ています。
ランドスケープ・デザイナー 横山 裕幸
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街の「すきまガーデン」