恵泉ディクショナリー

保全/保存人間環境学科

[ほぜん/ ほぞん]  Conservation / Preservation

保全/保存とは

「保全」とは、生物多様性を保護するために自然環境を守ることです。 つまり、自然から被害が及ばないようにしたり、自然からの恵みを維持したり増やしたりするために、自然環境を守ることを意味します。 これに対して「保存」とは、人間の存在とは無関係に自体環境それ自体に価値があるから守ることです。 つまり、「保全」とは人間のために自然を守ることであり、「保存」とは自然のために自然を守ることです。 「保全」と「保存」とは、このように人間にとっての自然の位置づけ方の違いによって使い分けられています。 なお、自然保護や環境保護と言うときに用いられる「保護」とは、「保全」と「保存」の両方の意味を含みます。
恵泉の『環境社会学』では、「保全」や「保存」の考え方を理解し、自然保護に関して自分の言葉で議論を組み立てられる力を養います。

2011年01月13日 筆者: 松村 正治  筆者プロフィール(教員紹介)

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