花とみどりの見どころ

椿、万作、桃、ブーゲンビレアが咲いてます(2017.2.26)

2017年02月26日

今年はツバキの花付きがいいようです。事務室の窓から真っ赤な花とつやのある葉が見え、清々しい気持ちになります。その他、今咲いている花をご紹介します。

◎椿(ツバキ科ツバキ属)
ツバキは東南アジアの雨量の多い場所、特に中国に多くの種が分布します。
日本では、上代から悪魔を祓う力を持つ木として神事、祭礼で用いられ、万葉集にも多く詠まれています。室町時代に茶花として利用されるようになり、江戸時代にはヤブツバキ Camellia japonica などを親として多くの品種が作られました。
薪炭、家具、媒染などにも利用され、日本人の文化と生活に密着した植物といえます。サザンカも同じツバキ属です。

◎満作(マンサク科マンサク属)
温室北側の斜面に黄花と赤花の木があり、いずれも日本に自生するマンサク Hamamelis japonica 系の園芸品種。錦糸卵のような細い花弁が独特です。
トサミズキやヒュウガミズキ、初夏に咲くトキワマンサクは同じマンサク科の仲間です。

◎桃(バラ科モモ属)
毎年、ガーデンにある花桃が咲くと春が来たと実感します。
弥生時代に中国から渡来したといわれる桃ですが、観賞用に改良されたのは江戸時代以降で、ほうきを逆さにしたような樹形(箒立ち)のものや、一つの株に紅白の花が咲く「源平咲き」などの品種があります。

◎ブーゲンビレア(オシロイバナ科ブーゲンビレア属)
中南米原産のブーゲンビレアは、南国の夏のイメージですね。耐寒性の強い品種なら、霜の降りない西日本沿岸部では露地で越冬できるそうです。
花びらに見えるのは苞(ほう)で、中央にオシロイバナに似た花が咲きます。温室に咲く白花種は爽やかで上品な趣きです。


★★右の写真をクリックすると、大きな画像をご覧頂けます★★

散策路脇のツバキ

温室北側のマンサク

ガーデンの花桃

温室のブーゲンビレア

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