河井道は、北海道のスミス女学校に学び、当時札幌農学校で教鞭をとっていた新渡戸稲造の教えを受け、夫妻の勧めで米国のブリンマー大学に留学しました。帰国後日本YWCAの創設に尽力して最初の日本人総幹事となり、国際的にも活躍した女性です。戦後は、文部省の教育刷新委員会委員となり「教育基本法」の制定に関わるほか、日本の短期大学制度の発足にも尽力しています。
数字で見る恵泉5つの特長
伝統ある女性教育 創立93年 河井道 (昭和史に残る教育者)
学園創立当初から、他の学校では見られない「聖書」「国際」「園芸」を正課に取り入れてきた恵泉女学園。人間の基本的なあり方を学び、広い視野をもつ自立した女性の育成を願った創立者・河井道の信念は、恵泉女学園の誕生から93年たった今日でも、脈々と受け継がれています。
河井道とは?
手厚い就職支援 就職率98.4%(2021年度)
恵泉の教育目的「自立した女性の育成」は、キャリア・就職支援でも活かされています。社会でひとり立ちするために必要な知識や技能を養う正課授業を中心に、キャリア教育ではすべての教職員が支援に関わり、学生一人一人の要望や適性に即した進路が開拓できるように指導します。
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※就職率は就職希望者数を分母とした就職者数の割合、実就職率は卒業者数から大学院進学者数を引いた数を分母とした就職者数の割合です。
1年次から始まるキャリア教育
必修の生涯就業力STEP科目に加え、キャリアセンター主催のキャリアガイダンスを通して、1年次から就職に対する意識を高めるとともに、結婚、出産、育児等、多様な人生を視野に入れたキャリア教育を行います。
キャリアアドバイザーによる個別面談
就活に関する専門知識を持ったキャリアアドバイザーによる個別面談や面接指導をいつでも受けることができます。大規模大学のように長い順番待ちはありません。
一人ひとりを大切に ゼミ履修率100% 卒業論文必修
1年次から始まる、ゼミで主体的に取り組む姿勢を育みます。
本学では、全員が1年次~4年次まで10名前後のゼミに必ず所属します。
ゼミでは、本人の興味と将来の進路を考慮し研究テーマを決めます。ディスカッションやプレゼンテーションを通して専門的な学びを深め、主体的に物事に取り組む姿勢や、自分の力で問題を発見し、解決する方法を学んでいきます。
卒業論文についてはこちら
全員が卒業論文または卒業制作を仕上げます。
卒業論文を選択にしている大学が多い中、恵泉はあえて卒業論文または卒業制作を必修にしました。それは、卒業論文執筆を通して、より高いレベルの社会人基礎力が身につくからです。
豊富な実体験学習 総プログラム数110
恵泉女学園大学の特長は「実体験学習」にあります。聖書・国際・園芸を3つの礎を教育理念とし、教員と学生が座学だけではなく現場に出向き体験しながら問題解決に取り組むことで専門知識を身につけます。1年生全員が必修の授業「生活園芸Ⅰ」では、キャンパスに隣接する広大な教育農場で1年かけて12種類の野菜を栽培し、土に触れ、自然を肌で感じながら「いのち」の大切さを学びます。また、1年生必修のフィールドトリップ、日本語教育実習、ゼミ旅行、海外語学研修、協定留学、フィールドスタディ、留学生との国際交流プログラムなど、ひとりでも多くの学生が参加できるように多彩なプログラムを用意しております。
また、タイ国際ワークキャンプや多摩地域をフィールドとしたコミュニティ活動、地元小学校での英語教育活動KEES(キーズ)や紙芝居を通して平和への願いを地域の方々と分かち合う活動KPKA(クプカ)、里山保全活動など、国内外のボランティア活動も幅広く行われています。
7000㎡の農場で12種類の野菜を栽培「いのち」を育む教育
共通基礎科目として1年次の必修科目となっている「生活園芸 I」では、学部学科を問わず、すべての学生がキャンパスに隣接した広大な教育農場(2001年に教育機関として初の有機JAS認定を取得)で、農薬や化学肥料を使用しない有機園芸を体験します。自分の手で育てた花や野菜を収穫する時、自然の力を実感することでしょう。土に触れ、自然を肌で感じながら「いのち」を育む楽しさと難しさを学び、収穫の喜びを体感していきます。恵泉がめざす園芸は、その感動を家族と分かち合い、さらに地域社会のコミュニケーションへと発展させていくこと。一人ひとりの心を豊かにし、人と人の輪を広げていく一歩進んだ園芸です。