恵泉女学園大学

2024年度 卒論口述試験実施のご報告

2025年02月10日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

昨年の12月4日・5日の2日間において、4年生の卒業論文(卒業制作)の提出が行われたことについてご報告いたしました。

本日は提出された卒業論文(卒業制作)について1月末に行われた口述試験についてのご報告です。
口述試験の方法は学科によって異なります。学生1人に対して、主査と副査の2名の教員によって実施する試験方式で行う学科がある一方、後輩たちも参加する公開プレゼン方式で行う学科もあります。

下記は公開プレゼン方式をとっている社会園芸学科の様子について、丸橋亮子先生から、当日の様子について報告をもらいました。

丸橋亮子(発達心理学)

社会園芸学科心理系ゼミ(喜田ゼミ・丸橋ゼミ)では、卒業論文の口述試験を第1セッション(プレゼン)、第2セッション(フリー・ディスカッション)の2部構成で実施しています。
第1セッションは、4年生が壇上にて各々の卒業論文を発表し、教員や参加者からの質疑に対応します。一人15分間の持ち時間が短く感じるほど、自身の卒業論文についていきいきとプレゼンする姿・真摯に質問に答える姿は頼もしく、それぞれに納得のいく研究ができたことを感じました。
第2セッションは、4年生の各ブースを下級生が訪ね、より個別具体的な話ができる場となります。3年生からは、卒業論文の内容に限らずテーマや研究方法の決め方、就職活動との両立や卒業後の進路などについての質問があり、4年生も親身になって自身の経験を伝えていました。談笑や「大丈夫!」と安心できるような声も聞こえ、良い交流の機会となりました。

今年度の心理系ゼミの卒業論文テーマを紹介します(番号は発表順)。

  1. 推し活における購買意識と後悔
  2. 体感時間に影響を及ぼす情況の検討
  3. SNSのメッセージにおけるスタンプや絵文字を使用する動機
  4. 異性愛者における同性愛者への理解
  5. 人はなぜ空を見るのか
  6. 女子大学生の恋愛観とその背景
  7. 幸福感を感じられる睡眠について
  8. 「先延ばし」をする条件の検討
  9. 推し活の中で見られる承認欲求
  10. 色の心理的効果とビジネスへの影響
  11. 毒親はなぜ生まれるのか ― 心理と要因に関する考察 ―
  12. 女子大学生におけるきょうだい関係と友人関係の親密度と満足度
  13. 憧れと自己肯定感の繋がり
  14. 似合う色が相手に与える印象について ~パーソナルカラーとの関連において~

自身でテーマを決め、研究計画を立て、実行し、うまくいかなければまた他のアプローチを試し、結果についてどのような考察ができるか悩み・・大変だったと思いますが、2年間のゼミを通してそれをやり遂げた経験は、学生生活で得られた大きな財産のひとつだと感じます。

口述試験会場の入口前に、スケジュールと発表資料を準備しています。

第1セッション
学生の発表について、教員2名(主査・副査)による質疑応答を行います。学長 大日向先生からもご質問をいただきました。

第2セッション
下級生は、発表資料を見返しながら話を聞きたいブースに移動します。
第1セッションの緊張感も和らぎ、話が弾んでいました。3年生にとっては、4年次に役立つヒントがたくさん得られた様子です。

他学科の一例(廊下で口述試験に向けて待機中)