社会園芸学科1期生が超難関草花検定1級合格第一号~就職先で生かす知識と経験~
2018年02月06日
恵泉草花検定1級は、240種の出題候補植物の「和名」、「科名」、「学名」、「英名」を覚えなければならない超難関です。
その難関に本学の社会園芸学科1期生の中澤藍さんが4年生の時に挑み、2017年春みごと合格、第一号の1級認定者となりました。2017年11月5日メインガーデンにて、園芸文化研究所小林所長より1級の認定証が授与されました。この快挙に、中山学園長、大日向学長も祝福し共に喜びました。
中澤さんの卒業論文のテーマは「国内におけるボーダーのデザイン的課題と自生植物の導入の検討」でした。2~3年次に駅前花壇プロジェクトや公開講座「デザインして作るコミュニティ花壇」、課外活動「キャンパスのガーデナーになろう」、恵泉蓼科ガーデンでの研修などに積極的に参加し、その実践を土台に卒業論文を書き上げました。
恵泉草花検定1級のテーマは「これがとれれば草花プロフェッショナル」です。卒業後、2017年4月から箱根湿生花園で働いている中澤さん。本学の公開講座「自然と植物を見つめる」で訪れた際は、受講生を案内してくださいました。講座講師で中澤さんの卒論指導にもあたった宮内准教授は、「大学で学んだ専門知識や経験を生かして活躍している姿は頼もしかった」と言います。
超難関1級の認定証は特別仕様です。二つ折りの重厚なデザインで、日本を代表するボタニカルアーティストの一人である角田葉子先生による絵が描かれています。角田先生は、恵泉女学園大学園芸文化研究所の公開講座講師、及び「園芸文化」(園芸文化研究所発行)の表紙絵を長年ご担当下さっています。そのご縁で、先生のご厚意により、恵泉草花検定1級認定証のために絵を提供していただきました。
認定証授与の際は、中澤さんの同級生も駆けつけました。駅前花壇プロジェクトで市民とともに花壇の苗作りや植栽管理を続けている後輩たちも、1級認定証を見せてもらい、「後に続け!」と先生方、先輩たちに激励されていました。
恵泉草花検定1級について
春季、夏秋季それぞれ120種、合計240種の出題候補植物の中から、各季40種の写真が提示され、その和名、科名、学名、英名を解答するものです。80パーセント以上の正解で合格です。
年に2回、春季と夏秋季の検定試験が行われ、両方を合格すると1級が認定されます。