世界遺産「サンティアゴ巡礼道」に間もなく出発! 皆で語りあい、考えた直前合宿

2020年02月10日

恵泉女学園大学では、2020年2月10日~3月25日まで、スペインの世界遺産「サンティアゴ巡礼道」に5人の学生を送ります。
学生たちはこのキリスト教の祈りの道を毎日20~30キロずつ歩き、合計約800キロを踏破することになります。
旅の中で学生たちは、自分とは何かを問い続けるだけでなく、世界の平和、地球環境を考え、語り続けることになるでしょう。
今回の報告は「サンティアゴ巡礼」シリーズ、第2弾となります。
サンティアゴ巡礼道に間もなく旅立つ本学の後藤茉里さん(英語コミュニケーション学科2年)は、直前の合宿で何を感じ考えたのでしょうか?

1月29日。
多摩市~あきる野市~八王子までの50キロ歩行合宿、通称「2Days合宿」の2日目。

みんな寝不足だった。
理由は昨晩の影響だった。
昨日私たちは雨の中約30kmの距離を歩き続けた。
やっと辿り着いた宿では、ひたすら答えの出ないことを次から次へと夜中まで語り合った。だから2日目は皆寝不足だったのだ。

しかし、この一晩を経たことで、みんなのことを少しだけ理解できた気がする。
私たちはみな漠然と「自分を変えたい」「挑戦したい」という想いのもと一歩踏み出し、サンチャゴ巡礼道プログラムの参加者としてここに集まった。私たちは今、自分自身や世界について考え、答えを探しながら、もがいているのだ。
合宿中、私はサンティアゴ巡礼の経験者でプログラムのリーダーを務めるサキさんとカッチャンの言葉が印象に残っている。二人とも何かを主張するとき決まって「この意見を正しいと思わないでほしい」「意見を強制しているわけじゃない」と繰り返したのだ。

私は最初、それを言うのはずるいと思った。何かを主張するのは、誰かに自分の考えに共感してもらいたい、説得したいと思っていたからだ。
しかしサンチャゴ巡礼を経験しているこの二人の言葉から
『このサンティアゴ巡礼道プログラムでは、人に言われて行動する必要はない』
『自分で考えることが重要』
『自分の意見を持つことが大切』
などのことを伝えようとしていると感じることができた。

ここに集まった仲間、また大学いる仲間、私たちはみんな考えることが出来る。
仲間、社会、世界、自然から、きっと巡礼中は多くのことを感じるのだろう。

二人の言葉で、私も、少し目覚めることができた気がする。
経験者が繰り返していた「これがサンチャゴなんだよ」という言葉に納得できる。サンティアゴは考え抜く時間、なのだろう。

頭では分かっている「花は美しい」「命は尊い」「思いやりの心はあたたかい」などを、頭だけでなく、本当に自分の体験として感じることができたなら、平和や気候変動についても、もっと考えられるのだろう。

このプログラムは、きっと沢山のことを感じ時間だ。

実際にサンチャゴ巡礼へ行き、体験するのが本当に楽しみになった2Days合宿であった。

桃井和馬先生の教員紹介

サンティアゴ巡礼道プログラムについては学長の部屋でも紹介しております

東京新聞に今回のサンティアゴ巡礼道プログラムの記事が掲載されました。

桃井先生による過去の巡礼道体験記は昨年12月にNHKでも放映されました。
こころの時代~宗教・人生~「戦場から祈りへ」

本学は海外プログラムが盛んで、「国際性」の分野で3年連続 首都圏女子大1位の評価をいただいております。

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